メイン+サブの2画面ゲームに注目
iPad 2と「Digital AVアダプタ」が実現、新感覚の“2画面”ゲーム/ビデオ体験をレポート
■純正アプリとサードパーティーアプリで動画再生
さて、先述のとおりホーム画面などの出力は1,920×1,080/60Hzで出力されるが、動画を再生した場合はどのように動作するのだろう。
アップル純正の「ビデオ」アプリで、720×480ピクセルのSD動画を再生してみると、やはりディスプレイ側に表示される入力信号のデータは1,920×1,080/60Hzだった。iPad 2の内部でアップコンし、出力していることがわかる。
SD映像から1080pへのアップコン画質は、さすがに超解像などを行う最近のBD/DVDプレーヤーや薄型テレビの品位には及ばない。ディテールはかなり甘くなるが、流し見程度に見るのであれば問題ないレベル、といえば伝わるだろうか。
できれば「ビデオ」アプリの設定に、元の解像度でそのまま出力する項目も加えて欲しい。そうすれば、高品位なテレビ側のアプコン処理を利用でき、より高画質な表示が可能になるだろう。
サードパーティー製アプリも試してみた。「AV Player HD」は、動画出力の解像度を640×480、1,024×768、1,280×720の3段階で設定できる。
1,280×720ピクセルの映像を用意し、AV Player HDで再生。通常の状態ではメニューボタンを含め、iPad上の画面がそのまま表示される。右側のテレビアイコンを押すとiPad上の画面が消え、ディスプレイに映像だけが表示される。もとの映像と出力解像度が同じなので、iPad 2内の余計なアプコン処理が省かれたからだろうか、クッキリと抜けの良い映像が楽しめた。
ただしテレビへの出力時に音声が出たり出なかったりと、動作が不安定なのは気になった。一度再生を止め、もう一度やり直すと音声が復帰するといった具合で、終始安定しなかった。これはアプリ側の不具合だと考えられる。
■驚きの2画面ゲーム体験
さて今回「Digital AVアダプタ」を使ってみて、もっとも大きな可能性を感じたのが、ゲームへの活用だ。