テレビ/レコーダー/PCの1台3役
これがホントのインターネットテレビ? 3Dにも対応した新VAIO Lシリーズを試す
通常、PCを使って電源オフの状態からテレビを見ようとすると、パソコンが起動するまで待たねばならなかったが、この機能を使えば、パソコン起動を待たずにテレビを表示することができる。ただし対応しているのは地デジのみだ。
「スグつくTV」機能はリモコンあるいは本体の「スグつくTV」ボタンで起動することができる。
実際に時間を測ってみたところ、ボタンを押してから画面が表示されるまでの時間は、電源オフから30分以上経過した状態で9秒程度、電源オフから1分以内で3秒以下だった。電源オフからの経過時間によって起動時間が変化したわけだが、おそらくは経過時間でパワーマネージメントを変えているのだろう。ただし、これは筆者の一定環境下での計測なので、他の状態ではまた違った結果が出るかもしれない。
ちなみにメーカーでは、スグつくTV機能は5秒以下でテレビが表示できるとしている。いずれにしても、10秒以下で起動すればストレスなくテレビとして使うことができるだろう。ちなみに、このスグつくTVモードでもEPG番組表を見ることはできるが、OSが動いていないので録画機能は使えない。
今回のLシリーズで面白いのは、このスグつくTV機能でテレビを見ているときに、リモコンの「TVアプリ」ボタンを押すと、バックグラウンドでOSが起動し、自動的にテレビ機能を立ち上げてくれること。OSが起動している間も、ユーザーはテレビを見続けることができる。
TVアプリボタンを押してから、PCのTV機能に画面が切り替わる際には、数秒間画面がブラックアウトする。これで切り替わったのがわかる。TVアプリに切り替わるまでの時間を計測したところ、電源オフからパソコンアプリのTV画面に切り替わるのに2分程度、スリープ状態からだと1分少々だった。さすがに電源オフからでは時間がかかるのも仕方ないところだろう。
テレビを見続けながら、予約録画や録画再生機能を立ち上げることができるこの機能は、通常のテレビとしての使い勝手を大きく向上させている。画質の傾向はソニーのテレビ的で、BRAVIAを見慣れた人には違和感がないだろう。
もう一つ、DTCP-IP対応のDLNAクライアントソフト「VAIOホームネットワークビデオプレーヤー」をプリインストールしている点も特徴だ。ホームネットワーク上のDTCP-IP対応テレビやレコーダーなどからのコンテンツを再生できるもので、家庭内のネットワーク対応AV機器と容易に連動させることができる。
■W長時間録画が可能なレコーダー機能
予約録画などの機能は今までのVAIO同様、専用のアプリ「Giga Pocket Digital」を使って行う。このGiga Pocket Digital、バージョンが3に上がっており、サイドバイサイド方式の3D番組の再生ができるようになったほか、番組のコーナー名や番組中で紹介された店舗情報などを確認しながら番組視聴を行える「情報ウィンドウ」機能も装備した。