海上忍が解説
オーディオファンに「OS X Lion」を勧める5つの理由
■3. 再起動してもデスクトップはそのまま
家電感覚の導入も、OS X Lionの特徴といえる。その家電感覚とは、アプリケーションの「フルスクリーン」対応であり、前回アプリケーションを終了した時点の状態から使い始めることができる「再開」だ。どちらもLionの新機能であり、使いやすさの向上に大きく貢献している。
フルスクリーン対応は、思いのほか意味深だ。単純に考えれば、ウインドウをディスプレイ全体に表示するだけの機能と受け取ってしまうが、ウインドウの配置に煩わされることなく1つのタスクに集中できる、という効能をもたらしてくれる。ディスプレイ全体を使えることを意識して設計されたアプリケーションには、オーディオソフトであればビットレートやサンプリングレートなどの詳細情報を常に表示できるようにするなど、空間の使い方が贅沢になるという傾向もある。
一種の"状態保存"機能である「再開」には、アプリケーションの使い方を変えてしまうほどのインパクトがある。たとえば、3つの画像ファイルを開いた状態で「プレビュー」を終了し、後日起動すると、3つの画像ファイルがそのまま、表示位置さえ変えずに現れる。QuickTime Playerで再生途中のムービーも、Safariで開いている複数のタブも、テキストエディットで編集中の文書ファイルも、終了時の状態が完全に記録され、次回起動したとき自動的に再現されるのだ。
さらに、いくつかのアプリケーションは「バージョン」にも対応している。現在の状態と比較しながら、ファイルの内容を過去の状態に復元できるというこの新機能は、ワープロソフトや写真編集ソフトに力を発揮するはず。同機能に対応するアプリケーションは、現在のところプレビューやテキストエディットなどわずかだが、将来的にはDTMなどオーディオソフト方面にも採用が進むことだろう。
家電感覚の導入も、OS X Lionの特徴といえる。その家電感覚とは、アプリケーションの「フルスクリーン」対応であり、前回アプリケーションを終了した時点の状態から使い始めることができる「再開」だ。どちらもLionの新機能であり、使いやすさの向上に大きく貢献している。
フルスクリーン対応は、思いのほか意味深だ。単純に考えれば、ウインドウをディスプレイ全体に表示するだけの機能と受け取ってしまうが、ウインドウの配置に煩わされることなく1つのタスクに集中できる、という効能をもたらしてくれる。ディスプレイ全体を使えることを意識して設計されたアプリケーションには、オーディオソフトであればビットレートやサンプリングレートなどの詳細情報を常に表示できるようにするなど、空間の使い方が贅沢になるという傾向もある。
一種の"状態保存"機能である「再開」には、アプリケーションの使い方を変えてしまうほどのインパクトがある。たとえば、3つの画像ファイルを開いた状態で「プレビュー」を終了し、後日起動すると、3つの画像ファイルがそのまま、表示位置さえ変えずに現れる。QuickTime Playerで再生途中のムービーも、Safariで開いている複数のタブも、テキストエディットで編集中の文書ファイルも、終了時の状態が完全に記録され、次回起動したとき自動的に再現されるのだ。
さらに、いくつかのアプリケーションは「バージョン」にも対応している。現在の状態と比較しながら、ファイルの内容を過去の状態に復元できるというこの新機能は、ワープロソフトや写真編集ソフトに力を発揮するはず。同機能に対応するアプリケーションは、現在のところプレビューやテキストエディットなどわずかだが、将来的にはDTMなどオーディオソフト方面にも採用が進むことだろう。