“いい音・いい部屋”をトータルコーディネート
“音のDAIKEN”ショールームで学べる「音の良い部屋」を作るポイントとは!?
■音に関する物差しを体感して身に付けられる |
ーー 遮音、吸音の次に来るのが音響コントロールですね。
井上 フラットに持っていくだとか、左右のバランスをとるといった部分ですね。本当は吸音の段階でバランスがとれるとよいのですが、なかなかそうはいきません。これは新築、リフォームの相談時のみですが、左側に窓があるから右側をどうするか、右側が吸い気味なら左側はどうするのか…といったことをケースごとにアドバイスをします。
ーー この防音室を舞台に定期的に“いい音 いい部屋”体感ツアーを開催していますが、反応はいかがでしょうか?
竹森 普段から駆け込み寺的なご相談をいただくこともあるのですが、工事のタイミングや予算など様々な問題があって全部が全部解決できるかというとそうではありません。ですので、お客様の計画段階、関係する業者へのタイミング含め、ちゃんとした情報提供が必要だと感じており、“いい音 いい部屋”体感ツアーを開催しています。
“いい音・いい部屋”というのは「これがいい音ですよ」という正解があるのではなく、「お客様が満足する部屋(人それぞれ)」だと思います。そこに近づくために、わたしたちはお客様の部屋づくりのため、失敗しないための情報を提供しています。
井上 東京ショールームには2種類の防音室を用意しているわけですが、お客様は極端な違いは知っていても「響く部屋」というのがどういうものか、「吸音する部屋」がどういうものか知らないんです。体験していただくとくとご理解いただけます。
竹森 別のいい方をすると、音は目に見えないこともあり、ベンチマーク、物差しがないんですよね。ここに来ていただければ、一定の物差しを共有できます。また、さまざまなソリューションも見ていただけます。たとえば防音工事の納まりも、カットモデルを用意していますから、理解を深めることが可能です。
井上 もっとこの防音室を活用していただけるとうれしいですね。
竹森 また、ツアーに来場されるお客様とお話しして感じますが、ホームシアターづくりの過程で、オーディオ・ビジュアルと建築はこれまで少し距離があったように感じます。しかし、お客様のことを考えますと、今後は分業ではなくさらなる協業が必要です。
日本オーディオ協会がデジタルホームシアター取り扱い技術者資格認定制度の講座を起ちあげた目的もそこにあると思います。わたしたちも講座に参画していますが、建築音響に長けたメーカーとしての役割を果たさなくてはなりませんね。そういう意味でも、みなさんにこの防音室を積極的にご活用いただきたいですね。
ーー 音に関するランドマークですからね。ダイケンさんはノウハウも含めてトータルで音のコーディネートを行うわけですが、たしかにここに来れば、今までよくわからなかった「いい音 いい部屋」の物差しが理解できますね。
竹森 この体感ツアーは定期的に開催していますし、新築・リフォームをご予定で防音室や、冒頭でお話ししました多目的室をご検討の方を対象に防音相談会も随時開催しています。ホームシアター、オーディオルーム、楽器練習室づくりを思い立ったら、まずは一度ここに足を運んでいただきたいですね。
ーー ありがとうございました。
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