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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第21回】“低音ホン”の決定打? デノン「AH-C300」のデカさと太さを体感せよ

公開日 2012/10/26 14:58 ファイル・ウェブ編集部
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■まずは仕様をチェック。デカいが装着感は良い

冒頭で「規格外」「最終兵器」と表現したが、何が僕にそう呼ばさせたのかというと、その大きさだ。写真だと遠近感が崩れるので伝わりにくいかと思うが、実物のデカさは圧倒的である。

SHURE SE535は特に小型のイヤホンではないが、AH-C300と並べるとすごくコンパクトに感じる

おなじみApple旧標準イヤホンとの比較。白は膨張色、黒は収縮色なのだが、そんなことは感じさせない圧倒的な差

最初に実物を見たときにはそのあまりのデカさに笑った。いや本当にデカいのだ。みなさんも実物を見ればきっと無駄にテンションが上がるはず。しかしここまでデカイと「いやこれ装着性だめなんじゃ…」と不安に思う方が多いだろう。

だが実際に装着してみると意外といける。それを実現しているのはどうやら、重量と形状だ。

まずデカさのわりには、重量がそれほどではない。本体重量はケーブル含まずで13gだから絶対的に軽いわけではないのだが、手にしたとき、そして装着したときには、重いとは感じられない。

そして形状だが、本体のデザインはアメリカの補聴器メーカーの協力を受けて、膨大な耳型を研究して完成されたものとのこと。また、耳のくぼみにフィットするシリコン製のイヤースタビライザーの効果も大きいと感じる。

写真手前に向かって伸びて見えるシャークフィン型のパーツがイヤースタビライザー

イヤースタビライザーはイヤーピースとともに交換式で、小・中・大サイズが付属する

カナル型イヤホンの重要アイテムであるイヤーピースも豊富に付属する。一般的なシリコン製が4サイズ、内側にジェル系の素材を加えた2層シリコン製が3サイズ、そして定評あるコンプライ社の低反発素材製が1サイズ。

左から、コンプライ低反発、シリコン、2層シリコン。シリコン製は特に小さいXSサイズも含まれる。本体サイズはXL超だが…

合皮と思われる素材の裏に補強がされているセミハードのキャリングケースも付属。これを鞄等に吊り下げるためのカラビナも付属

あとこのイヤホン、ケーブルにはリモコン&マイクがないのだが、実はそれらをちゃんと“本体に”搭載している。ハウジングのデザイン的なアクセントになっているリングが、曲のスキップなどを行うコントロールホイール、その中央が再生や通話を行うボタンになっているのだ。マイクもハウジングに仕込まれている。

円形の部分の外周がホイールで内側がボタン。耳に手を伸ばして操作を行う感覚は独特で慣れは必要

次ページお待ちかねの試聴レビュー! AH-C300の低音描写力を徹底的にチェック

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