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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第32回】まさかの300時間駆動ポタアン! JL Acoustic Labs「BAB1-XA」を試す

公開日 2013/01/25 14:09 高橋敦
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理屈はさておき、その方式にはどういった利点があるのかというと、まずは音質面に優位があり、また低ノイズとのことだ。まあそこに弱みがあるようではアンプとして根本的にダメなので、そこは当然とも言える。

しかし他の方式に対しての決定的な優位はその低消費電力だ。メーカー曰く本機は「オペアンプやディスクリート回路のアンプを使わずに動作するため、、電力を消費する部分がほとんど無い」ので、動作時間300時間という圧倒的なスペックが実現されている。

ちなみに本シリーズには、本機BAB1-XAがイヤホンの駆動に合わせてチューニングされているのに対し、インピーダンスの高いヘッドホンの駆動も視野に入れてチューニングされている「BAB3-JE」というモデルも用意されている。

こちらはBAB3-JEだが、モデル名の表記以外はBAB1-XAと同様の外観

BAB1-XAのMCUがシングルコアなのに対し、BAB3-JEはデュアルコアMCUを搭載する。デュアルコアというのは、大雑把に言うと同じ性能のMCUがニコイチで搭載されているもので、演算能力が倍だ。そのパワーを生かして帯域分割を細かくするなどしてあり、音質面で優位とのことなのだが…。

注目してほしいのは、両者の動作時間が共に300時間と変わらないこと。プロセッサーは通常、デュアルコアの方が消費電力は大きくなるはずだが、それが連続再生時間に影響していないということは、そもそもMCUが消費する電力が全体に対して誤差程度でしかない小さなものということだ。その低消費電力ぶりを示しているスペックである。

■「300時間連続駆動」いけるか? 耐久テストをガチ実施!

しかし動作時間は、計測の方法や環境によって変わるもの。スペック上は300時間でもスペック計測時と違う環境で使えば、違った結果が出ることもあるだろう。というわけで、連続使用耐久テストを実施してみた。

次ページわりと過酷な使い方でも連続再生300時間は達成できた?

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