HOME > レビュー > 【レビュー】パナソニック初の“全録”レコーダー「DMR-BXT3000」を試す

CS/BS対応“全録”マシンの実力を検証

【レビュー】パナソニック初の“全録”レコーダー「DMR-BXT3000」を試す

公開日 2013/02/18 17:20 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■パナソニックの“全録”レコーダーBXT3000を試す

パナソニックからDIGAシリーズの最新モデル「DMR-BXT3000」(関連ニュース)が発売された。本機はいわゆる”全録”タイプのレコーダーだ。“全録”レコーダーといえば、大手AV機器メーカーでは東芝の“レグザサーバー”「DBR-M180/190」が先行しているが、BXT3000は業界で初めて地上デジタルに加えBS/CS放送も含めた”全録”に対応した。

通常のDIGAよりは大型のボディが採用された「BXT3000」

本機は、この“全録”機能を「チャンネル録画」と呼んでいる。内蔵HDDは、チャンネルをまるごと録画する「チャンネル録画」用のHDDが1750GB(1chあたり約290GB)、通常の番組録画用が250GBと、合計2TBの構成だ。

「チャンネル録画」の設定は、リモコンの「チャンネル録画設定」ボタンからダイレクトにアクセスできる。チューナーは「チャンネル録画」用に全6ch分を搭載、うち3chが地上/BS/CSデジタルに対応、残りの3chが地デジのみの対応となる。これとは別に、通常録画用に地上/BS/CSデジタル対応チューナー1ch分を搭載している。

リモコンには専用の「チャンネル録画設定」の画面を用意

B-CASカードは合計3枚の構成

「チャンネル録画」はAVC録画のみに対応。録画モードは2倍〜15倍まで全18段階から指定でき、チャンネル別に録画モードを変更することができる。通常の番組録画では、DRモードでの録画も可能となっている。

“全録”6ch対応という構成は、先行した東芝のレグザサーバーと同じだ。一方で、最大3chのBS/CSデジタル放送を全録できるのは、前述の通りパナソニックだけの仕様だ。「NHKのBS-1とBSプレミアムを全録に追加」「WOWOWの3チャンネルを全て録画」という使い方ができるのは、BS/CSファンには嬉しい限りだ。

「チャンネル録画設定」から、合計6chの録画チャンネルを設定可能

チャンネル別に録画モードを設定可能

ただし、BS/CSに3ch分を当ててしまうと、地デジ放送は3chしか選べなくなり、その選択には非常に悩む。後述する「ミモーラ」によるシーン情報も、地デジ放送にしか提供されていない。欲を言えば、地デジ6chに加えてBS/CSで3chと、9ch分のチューナーがほしい。

ちなみに、最大保存期間は15倍録画の設定で約16日間。ただし、「チャンネル録画」の録画チャンネル数を6ch未満に設定しても最大時間は減らないので、BS/CS専用で使いたい人は要注意だ。

録画を行う時間帯もカスタマイズできる。この時間設定は全チャンネルに適用される

次ページ録画画質、保存期間をレグザサーバーと比較する

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: