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フルセグを視聴&録画できる

【レビュー】シャープのフルセグ対応スマホ「AQUOS PHONE Xx 206SH」を試す

公開日 2013/06/26 12:55 渡辺憲二
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カメラの画像処理エンジンは「FEEL photographer」を搭載。ノイズ低減性能を高めるとともに、シャープ独自の輝度/色ノイズの低減技術と、カメラマンのノウハウを活かしたチューニングで、高精細な画像と高い色再現性を実現した。

レンズはF値が1.9と非常に明るいので、多少暗いシーンでも高画質な撮影ができる。最大16倍のデジタルズームに対応する「美ズーム」機能も本機のアピールポイントだが、さすがに最大ズームで撮影するとノイズが多くなるので、なるべく被写体に近接するか、適当なズーム倍率の範囲で活用するのが良いだろう。


遠景の撮影

同じ風景から16倍デジタルズームをMAXにして撮影。さすがにノイズが多く発生するが、割とかたちはわからなくもない
「おまかせオート」モードで撮影した静止画は、解像感は高いものの、色のりが少しあっさりしている。なおシーン設定やデジタルズーム、フラッシュなどの機能は静止画だけでなく動画撮影時にも使えるので、安定してクオリティの高い撮影を楽しめる。


昼間にあじさいを撮影。ムラサキの色味が実物より少しあっさりとしているように感じる

夜間に花壇の花を撮影。ストロボをたかなくても、手ぶれを抑えながら色味、解像感ともにじゅうぶんな画質が得られる

ストロボを強制発光して撮影した写真。少しギラギラする

驚くほど完成度の高いテレビ機能を搭載したハイエンドスマホ

ただフルセグが見られるというだけでなく、テレビの画づくりのポイントを心得たシャープらしい高画質が光る。またテレビ機能を搭載したフィーチャーフォン時代から練り上げられたテレビ視聴・録画機能の、ユーザーのツボを突く便利なインターフェースや細かな機能の充実ぶりは、ひじょうに満足度が高かった。

特にテレビともう一つ別のアプリを同時利用できる「アナザービュー」は、シンプルだがとても使い勝手の良い機能だ。また住環境によってはフルセグ受信環境が安定しない場合も十分にあり得るので、TVアンテナ入力変換アダプターが同梱されていることも嬉しいポイントだ。ほかにも、テレビアプリ起動や操作レスポンスが俊敏なことも、スマホでテレビを見る際の煩わしさから解放してくれる重要な要素だ。このあたりの完成度が高かったことも、同社が蓄えたノウハウの集大成と感じた。

録画機能については、モバイル機器であるがゆえ、電波の受信状況に大きく影響を受けてしまうので、実用性には疑問符が付く。それでも初のフルセグ対応機で、いち早く録画機能まで搭載したチャレンジ精神は高く評価したい。テレビ以外の機能も含め、「206SH」はスマートフォンとしての高い完成度を存分に味わえるモデルと言えるだろう。

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