[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第64回】「秋のヘッドフォン祭2013」を高橋敦の“超個人的ベスト5”で振り返る
【第2位】サイズ/パフォーマンス比最高!HERUS
Resonessence Labsは、近年のDACチップ界隈で話題を独占気味のESS社に在籍したスタッフたちが、同社チップの性能を最大限に引き出したオーディオ機器を生み出すために設立したブランド。USB-DAC/ヘッドホンアンプ「CONCERO HP」は、僕が今年聴いた同ジャンルの製品の中で突出して素晴らしいモデルだった。
そのResonessence Labsの新製品が「HERUS」(3万9,900円)だ。超小型のUSB-DAC/ヘッドホンアンプなのだが、スペックと音質と超小型のバランスを非常に高いレベルで兼ね備えている。
このモデルはいずれ詳しく紹介したいのでここではざっと紹介するに止めるが、スペック的なことで言うと384kHz/24bit、DSDも5.6MHz対応であるし、バスパワー駆動でこの小ささなのにヘッドホンアンプとしてのドライブ能力も高められている。
で、音だが、これがよい!よいんですよ! ESSらしいカッチリとした感触のクリアな中高域はもちろん、ベースやドラムスなどエネルギー感の強い低音楽器のそのエネルギー感も損なわない、前述の通りドライブ能力も超小型機としては十分すぎ。コスト/パフォーマンス比もサイズ/パフォーマンス比も最高レベル!
それでは興奮冷めやらぬまま、ついに1位の発表だ。
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