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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第71回】'13年登場の「Lightningでミニマムなヘッドホンアンプ」2大機種を徹底比較!

公開日 2013/12/27 11:58 高橋敦
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■AK10のハイレゾ再生もチェック!

なお、ここまではCDフォーマットの音源、iOS標準の「ミュージック」アプリでのチェックだったが、最後に上原ひろみ「MOVE」は「HF Player」でのハイレゾ再生もチェックした。

「MOVE」は192kHz音源なので、本機の対応上限である96kHzにダウンサンプリングしての再生となる

…これは、圧倒的に良い!音像の明確が高まってリズムがよりソリッドになり、シンバル等のシャープネス、薄刃さも素晴らしい向上を見せる。これはもうおそらく「ハイレゾだから」という問題だけではない。例えば「再生アプリの音質の違い」等もかなり大きいだろう。

ならばここでも言えるのは、AK10は、イヤホンの特質を見事に引き出したのと同様に再生アプリの特質も見事に引き出したということだ。それらの組み合わせによって好みの音を目指していこうというマニアックな方にもAK10はおすすめしやすい。

なおLightningからのハイレゾ再生には、先日の二日間に渡って開催され賑わいを見せた「ポタフェス」にて、さらに新たな選択肢も発表されている。radius LCH11だ(詳細はこちら)。今回紹介したのとは異なる形態として要注目。


…というわけで「Lightningでミニマムなヘッドホンアンプ」という共通の特長を持ちながらそれぞれの個性も光るポタアン2モデルを紹介させていただいた。

外出時にも高音質を楽しみたい場合、現在ではハイレゾ対応高音質ポータブルプレーヤーの選択肢も豊富だし、ポタアンにしてもより音質に優れるモデルもある。

しかし「荷物を増やしたくないし大きくしたくない」「音楽再生も含めて様々な機能がiPhoneに集約されているからこその使いやすさがある」といった考えの方にとっては、今回紹介したふたつのような製品は魅力的なはずだ。何にせよ、様々な選択肢が豊富にある現状は嬉しい。皆様もご自身に合ったポータブルオーディオ環境を見つけ出してほしい。


高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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