[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第84回】燃え上がれ俺の小宇宙! フィリップスの「ゴールデンイヤー検定」に挑戦してみた
■チャレンジの前に − 高橋敦によるゴールデンイヤー検定の手引き
さて、トレーニングとチャレンジ(テスト)を始める前に、注意点やポイントがいくつか。
まずこのサイトには、自分のアカウントを作ってサインアップ(ログイン)する機能が用意されている。サインアップするとトレーニングとチャレンジの進行度合いが記録されて、途中から再開できるようになることが大きなポイントだ。
トレーニングとチャレンジは、「ベーシックレベル」→「ブロンズイヤー」→「シルバーイヤー」→「ゴールデンイヤー」という段階で進んでいき、下のレベルをクリアしないと次のレベルには進めない。各レベルのトレーニングとチャレンジをクリアするのに要する時間は、もっと早く進めることもできるが、だいたい30分弱と見ておけばよいだろう。なのでサインアップして進行を記録し、いつでも中断&再開できるようにしておいた方が都合がよい。
もうひとつのポイントはリスニング環境。最初の方のトレーニングとチャレンジではそうでもないが、後半や終盤では、これは再生の精度が相当に高いヘッドホン等でないと聴き分けるのはちょっと難しいのでは? という難易度になってくる。また、例えば再生システム自体にバックグラウンドノイズがあったり周囲が騒がしいようでは、ノイズの混入を聴き分けるテストに支障を来すだろう。
なので手持ちの再生機器の中で最もシビアに信頼できるものを使って、静かな環境でチャレンジするのがよいだろう。僕は今回はモニター系ハイエンドヘッドホンを使用した。
ではトレーニング&チャレンジ開始!全レベルの全項目を紹介するのは無理なので、とりあえずベーシックレベルのトレーニングとチャレンジをざっざっと見てもらうことでその進め方をお伝えする。なお同じレベルの各項目はどの項目からでも挑戦できるが、ここでは自動で進む順番通りに紹介しよう。