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IE800やHD800などの実力を改めて検証

ゼンハイザーの“超定番”ハイエンドモデルで名盤を聴く

公開日 2014/07/09 10:00 野村ケンジ
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ポータブルオーディオ、なかでもイヤホン&ヘッドホンのジャンルにおいて、ゼンハイザーが1、2を争うビッグネームであることは、誰もが認めるところであろう。

その証拠といっては何だが、音元出版が主催するグランプリ「VGP」においても、ハイエンドヘッドホン「HD800」をはじめ、フラッグシップイヤホン「IE800」やモニターヘッドホンの定番「HD650」「HD-25」、デザインやユーザビリティにも配慮したニュージェネレーションモデル「Momentum」など、数多くの製品が連続受賞の栄光を手にしている。

さらにヘッドホンアンプやリケーブルなどヘッドホンアクセサリーの世界では、ゼンハイザーヘッドホンをリファレンスとし、ゼンハイザー製品をメインターゲットとするアイテム作りがスタンダードとなっていると言われるほど。いまや人気・実力共に高いレベルを誇る注目ブランドとなっているのだ。

東京・青山にあるゼンハイザーショールーム。人気機種を実際に試聴することができる

ブランドの知名度や人気に関しては定評あるゼンハイザーだが、高級モデルからエントリーまで、スタジオモニターからシアター用までと、多種多様なラインナップを取りそろえているだけあって、サウンドキャラクターも様々。音を忠実に再現する「パーフェクト・サウンド」に対するこだわりは一貫しているものの、モデルによって、ユーザーの嗜好やシチュエーションに合わせた幅広いサウンドコーディネイトが施されているのだ。

そこで今回は、改めて実際の人気モデルがどんなサウンドキャラクターを持ち合わせているのかを、メジャーなアルバムや楽曲を使ってチェックしてみることにした。試聴に使用した楽曲はビートルズ『ザ・ビートルズ』(通称ホワイトアルバム)から「Blackbird」、ピンクフロイド『狂気』から「breathe」をセレクト。クラシックはベートーヴェン「交響曲第7番第4楽章」、ジャズはマイルス・デイビス「kind of blue」、加えてJポップの定番としてパフューム「レーザービーム」、アニソンからはChouCho「優しさの理由」と、幅広いジャンルを用意した。どの製品がどんな表現をしてくれるか、どんな楽曲が得意なのかを紹介していこう。

ビートルズ『ザ・ビートルズ』

ピンク・フロイド『狂気』

ベートーヴェン「交響曲第7番第4楽章」(クライバー/ウィーン・フィル)


マイルス・デイビス『Kind of Blue』

パフューム『レーザービーム』

ChouCho「優しさの理由」

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