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<山本敦のAV進化論>第18回

アプリ不足も一気に解消! 「Chromecast」のミラーリング機能を試す

公開日 2014/07/30 12:33 山本 敦
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今週はGoogleのテレビ用スティック型端末「Chromecast」をピックアップする。中でも、7月下旬からソフトウェアアップデートによって、一部機種で可能になったミラーリング機能を中心に試してみた。国内ではまだChromecastのネイティブ対応アプリがそれほど多くない状況だが、スマホ/タブレットの画面をミラーリングできれば、使い道が一気に広がりそうだ。はたして、Choromecastのミラーリング機能はどれくらい“使える”のだろうか?

Googleのテレビ用スティック型端末「Chromecast」

NEXUS 7でアップデートにより追加された新機能「画面をキャスト」を試す

■スマホやタブレットの画面がテレビにミラーリングできる機能が加わった

はじめに、Chromecastがどんな製品で、何ができるのかについて簡単に整理しておこう。ChromecastはテレビのHDMI端子に接続し、スマホ/タブレットのオンライン動画や対応アプリのコンテンツを、テレビに無線でストリーミング表示するデバイスだ。コントローラーとしてアプリ「Chromecast」が用意されている。昨年7月にアメリカで発売がスタートして、その後世界各国で好評を得たことから、今年の5月28日、遂に日本国内でも発売を開始した。シンプルな使い勝手、4,200円(税抜)という手頃に試せる販売価格も人気を後押ししているようだ。

本体にHDMI端子を搭載。テレビに直接接続する

背面には充電用のmicroUSB端子を設ける

ChromecastアプリはAndroidとiOSのスマートフォン、タブレットに対応。アプリから再生したい動画コンテンツを検索して、Wi-Fi経由でChromecast本体にキャスト(ストリーミング)しながらテレビの大きな画面で楽しめる。

現在、Chromecastにネイティブで対応するアプリとして、YouTubeやGoogle Playムービー、Google+などが用意されている。日本国内では端末の発売に合わせて、NTTドコモが「dビデオ」アプリを対応させたほか、KDDI「ビデオパス」のコンテンツもChromecastで楽しめるようになっている。NTTドコモの「dビデオ」はドコモユーザーでなくても登録を行えば利用ができるキャリアフリーのサービスなので、Chromecastを買ったらぜひ使ってみたいサービスだ。

率直に言って、いまのところ対応アプリは少ない。だから買ったはいいものの、使う機会があまり多くないという方もいるだろう。Mac/WindowsのChromeブラウザではアプリ画面のミラーリングもできるが、それだけでは物足りないと感じていたところ、6月末になって、スマートフォンやタブレットの画面をWi-Fi経由でミラーリング表示するソフトウェアアップデートの提供が発表された。

ソフトウェアアップデートの対象となる機種は、NEXUSシリーズについては2013年版のNEXUS 7のほか、NEXUS 10/5/4。残念ながら2012年版のNEXUS 7はまだ含まれていない。サムスンのGALAXYシリーズやLGのGシリーズでも一部機種から対応がスタートしている。いずれもAndroid OS 4.4以上を搭載していることが条件になる。

isai FLは既に画面のキャストに対応

Xperia Z2ではまだキャストできなかった

ミラーリング機能が加わると、どの程度Chromecastの便利さが高まるのだろうか。今回は検証用にAndroidタブレット「NEXUS 7」の2013年モデルを用意したので、まずは本体のセットアップ手順から紹介していく。

■「画面のキャスト」はとても簡単

Chromecast本体のセットアップはとても簡単。テレビの空いているHDMI端子に装着して、電源はUSBから供給する。本体パッケージに電源アダプターも同梱されているが、テレビやBDレコーダーのUSB端子から給電すれば配線がよりシンプルに済む。

テレビのHDMI端子に接続

Chromecastアプリで本体設定を行う

次ページネイティブアプリの不足を一気に解決してくれそうなキャスト機能

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