【特別企画】オプションのマイクの音質も全てチェック!
圧倒的なコスパを誇るZOOMのハンディレコーダー「H5」の実力を鈴木裕が検証する
今回のH5の取材では、マイクを使ったテストについてはXYH-5に限らず、筆者のリファレンスのオーディオ機器、つまりスピーカーを鳴らした音楽や波の音、また街のガヤなどを収録して総合的に判断した。そしてライン入力したデータと同じように再生してみた。
その結果は、音場はセンターにまとまり、奥行きが良く出てくる傾向だ。音調としては中高域のバランスが高くなる。特に音楽で大事な中域が良く録れている印象でステレオ感もいい。小編成の音楽、たとえばギター弾き語りやロックバンドの音をオーディエンスの位置で収録するのにはいいと考えられる。オーケストラを本格的に録音するとなると、全体的なスケール感がもう少しだけ欲しくなるかもしれない。
■マイク・カプセルを検証<1> XYマイク・カプセル「XYH-6」
付属マイクXYH-5の、より上級バージョンと言えるのがXYH-6だ。もともとZOOMの上位のハンディレコーダー「H6」に付属のもので、大型ダイヤフラムを装備したXYマイク。機能としては左右のマイクの交差角を、音源にフォーカスした90度と、よりワイドな音場感を期待できる120度から選択することができる。XYH-5と比較するとマイク自体が大形で、大口径になることのメリットもありそうだ。とりあえず90度の角度の状態で音を収録して検証した。
その結果は付属マイクとの差は大きかった。音のキメの細かさが相当に向上し、XYH-5では中高域寄りのバランスであったのに対して、XYH-6では低域方向にレンジが伸びるだけでなく、低域の音圧感も上がっている。そして、高域の伸び方もよりナチュラルだ。ひとことで言って、音の再現性が2ランク以上向上している。ここの違いはかなり大きいので、H5を購入してより高いスケール感やハイファイ度を上げたい方で、XYステレオマイクを使い人にはXYH-6を推薦したい。
■マイク・カプセルを検証<2> ショットガンマイク・カプセル「SGH-6」
いわゆるショットガンマイクだ。雑踏の中で、狙った人のコメントだけをしっかりと確実に録りたい場合に使うものだ。超指向性マイクという言い方もできる。ZOOMでは「ニュース取材の現場や演劇などの収録で威力を発揮」すると説明している。
実際に収録して再生してみると、指向性の角度としては20度くらいに感じる。その帯域バランスはさすがに中高域寄りだが、低域がカットされているわけではなく、波形編集ソフトでのフィルターやパラメトリックイコライザーを使って補正してあげれば問題ないだろう。鼻をつまんだような変調した感じも一切ない、素直な音とも言える。なにより、ガンマイクでしか録れない状況も少なくないし、コストパフォーマンス的にかなり高い。
その結果は、音場はセンターにまとまり、奥行きが良く出てくる傾向だ。音調としては中高域のバランスが高くなる。特に音楽で大事な中域が良く録れている印象でステレオ感もいい。小編成の音楽、たとえばギター弾き語りやロックバンドの音をオーディエンスの位置で収録するのにはいいと考えられる。オーケストラを本格的に録音するとなると、全体的なスケール感がもう少しだけ欲しくなるかもしれない。
■マイク・カプセルを検証<1> XYマイク・カプセル「XYH-6」
付属マイクXYH-5の、より上級バージョンと言えるのがXYH-6だ。もともとZOOMの上位のハンディレコーダー「H6」に付属のもので、大型ダイヤフラムを装備したXYマイク。機能としては左右のマイクの交差角を、音源にフォーカスした90度と、よりワイドな音場感を期待できる120度から選択することができる。XYH-5と比較するとマイク自体が大形で、大口径になることのメリットもありそうだ。とりあえず90度の角度の状態で音を収録して検証した。
その結果は付属マイクとの差は大きかった。音のキメの細かさが相当に向上し、XYH-5では中高域寄りのバランスであったのに対して、XYH-6では低域方向にレンジが伸びるだけでなく、低域の音圧感も上がっている。そして、高域の伸び方もよりナチュラルだ。ひとことで言って、音の再現性が2ランク以上向上している。ここの違いはかなり大きいので、H5を購入してより高いスケール感やハイファイ度を上げたい方で、XYステレオマイクを使い人にはXYH-6を推薦したい。
■マイク・カプセルを検証<2> ショットガンマイク・カプセル「SGH-6」
いわゆるショットガンマイクだ。雑踏の中で、狙った人のコメントだけをしっかりと確実に録りたい場合に使うものだ。超指向性マイクという言い方もできる。ZOOMでは「ニュース取材の現場や演劇などの収録で威力を発揮」すると説明している。
実際に収録して再生してみると、指向性の角度としては20度くらいに感じる。その帯域バランスはさすがに中高域寄りだが、低域がカットされているわけではなく、波形編集ソフトでのフィルターやパラメトリックイコライザーを使って補正してあげれば問題ないだろう。鼻をつまんだような変調した感じも一切ない、素直な音とも言える。なにより、ガンマイクでしか録れない状況も少なくないし、コストパフォーマンス的にかなり高い。