【特別企画】小型で安価ながらしっかり“ハイエンド”な音
元Wadia技術者による新鋭ブランド “EXOGAL” 登場。 第1弾「Comet Computer DAC」の驚くべき実力
■ワディア譲りの緻密かつ計算された回路構成
いつものように、まずは細部を観察してみた。設計者の技術がどのように音に反映されるかを知るためだ。最初に気がついたのは、筐体の強固さである。一体化されたサイドパネルとフロントパネルは贅沢にもアルミ製で、トップパネルはアルミ材を使用した上でブラックのアクリル板を埋め込んでいる。また、スチール製の底板には、透明なアクリル板を重ねている。外部振動を低減する筐体構造を取っていることが理解できる。
内部回路は、コンパクトながら驚くほど充実している。特徴は、デジタル制御にマイコン、そしてDSPを使用していることだ。非同期USBレシーバーには安定した伝送を実現するX-MOSマイコンを採用。加えて、システム制御用のDSPを独立配置する。DSP構成のデジタル処理部は、デジタル入力の選択、音量調整、高精度クロックとの同期に加えて、専用操作アプリとのBleetooth通信などを担い、最新ファームウェアにアップグレードすることも可能だ。これらのDSP回路は、Wadiaのデコーディング・コンピューターを彷彿とさせ、「Computer DAC」というモデル名を用いたことにも頷ける。
デジタル処理部を経由した信号は、ライン出力とヘッドフォン出力それぞれに個別配置された専用DACチップへ2系統で伝送される。ライン出力用のDACはバー・ブラウン「PCM4140」であり、ヘッドホン用は「PCM5122」である。いずれもあまり目にすることのなかったDACチップだが、同社が最適な音質を探った結果の採用なのであろう。
次にライン出力用DACで変換された信号は、ワディアの“スレッジハンマー”を想起させるアナログラインステージ(ローパスフィルター)に接続される。これはオペアンプと、2000V/μsのスルーレート、250mAの高電流出力を誇るTI製バッファーIC「LME49600」を組み合わせた、ディスクリート構成の強力なバッファー回路だ。DACの特性を大きく反映する回路と言える。
ヘッドホン出力もラインステージでドライブされる。なお、アナログ入力はバー・ブラウンのA/Dコンバーター「PCM9211」により96kHz/24bitでデジタル化され、前述のデジタル処理部に接続されD/A変換される仕組みだ。
いつものように、まずは細部を観察してみた。設計者の技術がどのように音に反映されるかを知るためだ。最初に気がついたのは、筐体の強固さである。一体化されたサイドパネルとフロントパネルは贅沢にもアルミ製で、トップパネルはアルミ材を使用した上でブラックのアクリル板を埋め込んでいる。また、スチール製の底板には、透明なアクリル板を重ねている。外部振動を低減する筐体構造を取っていることが理解できる。
内部回路は、コンパクトながら驚くほど充実している。特徴は、デジタル制御にマイコン、そしてDSPを使用していることだ。非同期USBレシーバーには安定した伝送を実現するX-MOSマイコンを採用。加えて、システム制御用のDSPを独立配置する。DSP構成のデジタル処理部は、デジタル入力の選択、音量調整、高精度クロックとの同期に加えて、専用操作アプリとのBleetooth通信などを担い、最新ファームウェアにアップグレードすることも可能だ。これらのDSP回路は、Wadiaのデコーディング・コンピューターを彷彿とさせ、「Computer DAC」というモデル名を用いたことにも頷ける。
デジタル処理部を経由した信号は、ライン出力とヘッドフォン出力それぞれに個別配置された専用DACチップへ2系統で伝送される。ライン出力用のDACはバー・ブラウン「PCM4140」であり、ヘッドホン用は「PCM5122」である。いずれもあまり目にすることのなかったDACチップだが、同社が最適な音質を探った結果の採用なのであろう。
次にライン出力用DACで変換された信号は、ワディアの“スレッジハンマー”を想起させるアナログラインステージ(ローパスフィルター)に接続される。これはオペアンプと、2000V/μsのスルーレート、250mAの高電流出力を誇るTI製バッファーIC「LME49600」を組み合わせた、ディスクリート構成の強力なバッファー回路だ。DACの特性を大きく反映する回路と言える。
ヘッドホン出力もラインステージでドライブされる。なお、アナログ入力はバー・ブラウンのA/Dコンバーター「PCM9211」により96kHz/24bitでデジタル化され、前述のデジタル処理部に接続されD/A変換される仕組みだ。