【特別企画】小型で安価ながらしっかり“ハイエンド”な音
元Wadia技術者による新鋭ブランド “EXOGAL” 登場。 第1弾「Comet Computer DAC」の驚くべき実力
■価格とサイズからは考えられない高い解像感と緻密な音場再現
Comet Computer DACの試聴は自宅のシステムで行なった。プリアンプがAyre「KX-R Twenty」、モノラルパワーアンプが同じくAyreの「Ayre MX-R」、スピーカーシステムはMAGICO「S1」という再生システムである。
最初にReference RecordingsによるCD『COPLAND 100』( RR-93CD)をリッピングソフト「dBpoweramp」でリッピングした音源を試聴した(このディスクはHDCDであるためdBpowerampでリッピングすると44.1kHz/24bitにデコードできる)。曲はWillson Audioのスピーカーのデモでも使われていた「庶民のためのファンファーレ」だ。
驚いたのは、このサイズのDACからは考えられないほどのエネルギー感に満ちた、胸に響くグランカッサ(大太鼓)が聴けたことだ。その音はホール全体に響きわたり、広い空間を再現し、響きが消え入るまでの余韻も高解像度で聴かせてくれる。さらにトランペット、ホルン、トロンボーンなどの金管楽器がベル(ホーン)の響きを鮮明にし、鮮度の高い鮮やかな倍音を放つ。高い解像度、倍音の再現性、弱音から強音までの俊敏な立ち上がりの良さを感じた。
次にリンダ・ロンシュタット『What’s New』(96kHz/24bit)を再生。ヴォーカルの微妙な声質をしっかりと再現し、艶やかに上方へ伸びていく様子は何とも魅力的だ。ストリングスはヴォーカルの背後に定位し、奥行き感を完璧に再現。朗々と鮮やかに響くブラスは、ストリングスの前に定位する。この曲は、中央でヴォーカル、ベース、ドラムのブラシが重なるのだが、まったく音が混濁せずにそれぞれの音が鮮明に聴こえてくる。この辺りはDACチップの変換精度の高さが貢献しているのであろう。ここでは解像度の高さ、そして優秀な奥行き描写を確認できた。
■繊細な表現に合わせて、力強く押し出しの強い響きも再現できる
次に私のリファレンス音源の一つである2Lの『Quiet Winter Night』(5.6MHz DSD)を再生した。この曲は響き豊かな教会で録音されたもので、中央に女性、男性ヴォーカル、曲によってデュオが定位し、その周囲をドラム、パーカッション、ベース、ピアノ、ギターが囲むファンタジーたっぷりの曲だ。
この曲で感じたのは、タイトで深みのあるバスドラムである。前述の『COPLAND 100』でも感じたのであるが、スルーレートの高い出力バッファーの効果により、力強く、押しの良い響きが聴ける。ピアノは明瞭度が高く、響きの透明度が高い。遠めに配置されたトランペットの響きが空間を横切る様子もリアルだ。あらためて空間性と倍音の再現性が高いことが理解できた。
もうひとつ感心したのは、デュオの曲においては男女ヴォーカルが左右入れ替わる場合があるのだが、本機ではその二人の音像が非常にリアルに再現される。明瞭度の高さ、言い換えれば実体感ある音像が得られるのである(DACによっては、男女ヴォーカルが左右入れ替わったことが分かりにくいことがあるのだが、本機は実に分かりやすい)。ここでは改めて、解像度の高さを実感できた。
Comet Computer DACの試聴は自宅のシステムで行なった。プリアンプがAyre「KX-R Twenty」、モノラルパワーアンプが同じくAyreの「Ayre MX-R」、スピーカーシステムはMAGICO「S1」という再生システムである。
最初にReference RecordingsによるCD『COPLAND 100』( RR-93CD)をリッピングソフト「dBpoweramp」でリッピングした音源を試聴した(このディスクはHDCDであるためdBpowerampでリッピングすると44.1kHz/24bitにデコードできる)。曲はWillson Audioのスピーカーのデモでも使われていた「庶民のためのファンファーレ」だ。
驚いたのは、このサイズのDACからは考えられないほどのエネルギー感に満ちた、胸に響くグランカッサ(大太鼓)が聴けたことだ。その音はホール全体に響きわたり、広い空間を再現し、響きが消え入るまでの余韻も高解像度で聴かせてくれる。さらにトランペット、ホルン、トロンボーンなどの金管楽器がベル(ホーン)の響きを鮮明にし、鮮度の高い鮮やかな倍音を放つ。高い解像度、倍音の再現性、弱音から強音までの俊敏な立ち上がりの良さを感じた。
次にリンダ・ロンシュタット『What’s New』(96kHz/24bit)を再生。ヴォーカルの微妙な声質をしっかりと再現し、艶やかに上方へ伸びていく様子は何とも魅力的だ。ストリングスはヴォーカルの背後に定位し、奥行き感を完璧に再現。朗々と鮮やかに響くブラスは、ストリングスの前に定位する。この曲は、中央でヴォーカル、ベース、ドラムのブラシが重なるのだが、まったく音が混濁せずにそれぞれの音が鮮明に聴こえてくる。この辺りはDACチップの変換精度の高さが貢献しているのであろう。ここでは解像度の高さ、そして優秀な奥行き描写を確認できた。
■繊細な表現に合わせて、力強く押し出しの強い響きも再現できる
次に私のリファレンス音源の一つである2Lの『Quiet Winter Night』(5.6MHz DSD)を再生した。この曲は響き豊かな教会で録音されたもので、中央に女性、男性ヴォーカル、曲によってデュオが定位し、その周囲をドラム、パーカッション、ベース、ピアノ、ギターが囲むファンタジーたっぷりの曲だ。
この曲で感じたのは、タイトで深みのあるバスドラムである。前述の『COPLAND 100』でも感じたのであるが、スルーレートの高い出力バッファーの効果により、力強く、押しの良い響きが聴ける。ピアノは明瞭度が高く、響きの透明度が高い。遠めに配置されたトランペットの響きが空間を横切る様子もリアルだ。あらためて空間性と倍音の再現性が高いことが理解できた。
もうひとつ感心したのは、デュオの曲においては男女ヴォーカルが左右入れ替わる場合があるのだが、本機ではその二人の音像が非常にリアルに再現される。明瞭度の高さ、言い換えれば実体感ある音像が得られるのである(DACによっては、男女ヴォーカルが左右入れ替わったことが分かりにくいことがあるのだが、本機は実に分かりやすい)。ここでは改めて、解像度の高さを実感できた。