[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第125回】今年もやります!「春のヘッドフォン祭2015」高橋敦の“超”個人的ベスト5発表!
【番外編】小ネタいろいろ
さて、ここらで一休みして、各個にどどーんと紹介するほどではないのだが、しかし紹介はしておきたいアイテムやトピックをいくつか…
SAECからはケーブルブランドSUPRA初のイヤホン製品が出品されていた。もちろんケーブルがSUPRAなのが最大の特徴だが、そのケーブルの途中に設置されているリモコンにもポイントが。スイッチの切り替えでiPhoneとAndroidの両方に対応するというのだ。
これは地味に便利! 使う側にとってはどちらかだけでもいいのだが、メーカーとしては生産や在庫の管理をやりやすくなるのではないだろうか。するとユーザーにもその恩恵が回ってくるかもしれない。
超個性的なシェルのインイヤーモニターで知られるNOBLE AUDIOのブースでは、その「Wizard Design」のシェルの素材が展示されていた。
もう何だかよくわからない素材が積まれていたのだが、例えば木材を樹脂に浮かべて固めたものであったり、カーボンの柱であったりだそうだ。不規則な構造のものが多く、これを立体に削り出すことでその不規則さがさらに強調され、この世にひとつしかない文様がうまれるということだろう。しかし削り出すと言っても手にした感じではかなり重く硬い素材が多く、すごく大変そう…
僕はタイミングが合わずに実物は見られなかったのだが、FitEarはイヤーモニター既存モデルのシェルを18金とした個体を参考出品していたとのこと。仮に販売するとしたら200万円を超えるとか。
確かに考えてみれば、「超高価なイヤホンは超いい音がする」という前提条件が成り立つとすれば逆に「超いい音のイヤホンを作るには超高価にすればよい」というアプローチはあり得る。そして超高価にするには金で作ればよいのだ。これはいままでにないコロンブスの卵的な高音質化手法かもしれない。理に適っている!
FitEar須山氏「BAマルチのイヤーモニターはシェルの素材で音はほぼ変わらないので、音は既存モデルとほぼ同じです」
…………ですよねー!