【特別企画】その機能性や薄型デザイン、音質をフルに活かす
VGPヘッドホン大賞受賞! OPPOのポタアン「HA-2」をDAC用途や据え置きでも徹底活用
■真空管を採用した「HP-V1」
「HP-V1」はポタアンとしてはかなり大柄な部類だ。さらには内蔵充電池の充電にmicor USBは利用できず、本体付属の専用で電源アダプタを使わなくてはいけない。あと電源オンから音が安定して実力発揮開始するまでに1分ほど待たされる。
というわけで使い勝手の面ではなかなか手ごわいが、それもこれも本機が増幅素子として真空管を採用し、その力を存分に発揮させるべく大型のコンデンサーや充電池を搭載しているからなのである。おかげで音がよい上に個性もあるので、使いにくさにも目がつぶれるだろう。
HA-2と組み合わせての音だが、分析的という方向ではなく、全体に音楽的な色合いが強い。例えばハイハットシンバルは単純な音量的な大小だけでなく、叩く強さや叩く場所等で一打毎に使い分けられている音色、透明だったり粗かったりする音色の抑揚で、シンプルにリズムを刻む場面でも音楽的なダイナミクスを伝えてくる。その「音色の質感、それによる抑揚」の表現がこのアンプを通すと豊かになる印象だ。もちろん声やギター、あらゆる楽器に同じことが言える。
また低音楽器ではベースに押しや芯の硬さを上乗せしてくれるが、その具合がまた音楽的だ。調味料は加えているが、入れすぎていないしそもそもいい調味料を使っている、という雰囲気である。HA-2の最新鋭DAC部と真空管アンプのコンビならではのサウンドと言えるだろう。
ちなみに、当然と言えば当然なのだが、ライン出力には「Bass boost」スイッチの効果は適用されない。普段からそのオン/オフを活用しているHA-2ユーザーの方は、その点にはご留意いただきたい。
■据え置きシステムに組み込んでわかった「HA-2」のDACのポテンシャル
アナログポタアンとの組み合わせにより、HA-2のライン出力のサウンドのポテンシャルは確認できた。であれば、フルサイズのスピーカー再生システムに再生ソースとして組み込んでみることもできるのではないか。サイズや価格を考えるとHA-2を据え置きオーディオに組み合わせるという発想は意外かもしれないが、試す価値はあるはずだ。
今回はピュアオーディオの上級プリメインアンプ&トールボーイ型スピーカーというシステムに合わせて試してみた。再生システムは「iPhone 6+Onkyo HF Player→HA-2→オーディオシステム」という流れ。アンプにはアキュフェーズ「E-600」、スピーカーシステムにはエラック「FS247 BE」を組み合わせた。
今回はあえてアンプとスピーカーで合計100万円超というシステムを組み合わせてみたのだが、そのサウンドにはちょっと驚かされる。組み合わせたのは実売39,000円のポータブルUSB-DACなのである。その力の全てを引き出すとまでは言わずとも、これでまず十分と納得できるクオリティを発揮してくれるのである。
静寂感や解像感、音色の透明度といった要素は特に見事。シンバル等の薄刃の描写、声の手触り感の描き出し方、雰囲気を厚ぼったくしない見通しの良い空間性といったところには強みさえ感じる。静寂感については、据え置き機にはあまりないポータブル機ならではの、バッテリー駆動という優位が働いているのかもしれない。もう少し欲しいと感じる要素をあえて挙げるなら音の厚みや力感だが、そこはアンプやスピーカーの選択とセッティングでカバーしやすい要素なので、工夫次第でなんともなるだろう。
そして後日、さらに現実的な使用環境として、自宅のデスクトップオーディオにHA-2を組み合わせて試聴してみた。
「HP-V1」はポタアンとしてはかなり大柄な部類だ。さらには内蔵充電池の充電にmicor USBは利用できず、本体付属の専用で電源アダプタを使わなくてはいけない。あと電源オンから音が安定して実力発揮開始するまでに1分ほど待たされる。
というわけで使い勝手の面ではなかなか手ごわいが、それもこれも本機が増幅素子として真空管を採用し、その力を存分に発揮させるべく大型のコンデンサーや充電池を搭載しているからなのである。おかげで音がよい上に個性もあるので、使いにくさにも目がつぶれるだろう。
HA-2と組み合わせての音だが、分析的という方向ではなく、全体に音楽的な色合いが強い。例えばハイハットシンバルは単純な音量的な大小だけでなく、叩く強さや叩く場所等で一打毎に使い分けられている音色、透明だったり粗かったりする音色の抑揚で、シンプルにリズムを刻む場面でも音楽的なダイナミクスを伝えてくる。その「音色の質感、それによる抑揚」の表現がこのアンプを通すと豊かになる印象だ。もちろん声やギター、あらゆる楽器に同じことが言える。
また低音楽器ではベースに押しや芯の硬さを上乗せしてくれるが、その具合がまた音楽的だ。調味料は加えているが、入れすぎていないしそもそもいい調味料を使っている、という雰囲気である。HA-2の最新鋭DAC部と真空管アンプのコンビならではのサウンドと言えるだろう。
ちなみに、当然と言えば当然なのだが、ライン出力には「Bass boost」スイッチの効果は適用されない。普段からそのオン/オフを活用しているHA-2ユーザーの方は、その点にはご留意いただきたい。
■据え置きシステムに組み込んでわかった「HA-2」のDACのポテンシャル
アナログポタアンとの組み合わせにより、HA-2のライン出力のサウンドのポテンシャルは確認できた。であれば、フルサイズのスピーカー再生システムに再生ソースとして組み込んでみることもできるのではないか。サイズや価格を考えるとHA-2を据え置きオーディオに組み合わせるという発想は意外かもしれないが、試す価値はあるはずだ。
今回はピュアオーディオの上級プリメインアンプ&トールボーイ型スピーカーというシステムに合わせて試してみた。再生システムは「iPhone 6+Onkyo HF Player→HA-2→オーディオシステム」という流れ。アンプにはアキュフェーズ「E-600」、スピーカーシステムにはエラック「FS247 BE」を組み合わせた。
今回はあえてアンプとスピーカーで合計100万円超というシステムを組み合わせてみたのだが、そのサウンドにはちょっと驚かされる。組み合わせたのは実売39,000円のポータブルUSB-DACなのである。その力の全てを引き出すとまでは言わずとも、これでまず十分と納得できるクオリティを発揮してくれるのである。
静寂感や解像感、音色の透明度といった要素は特に見事。シンバル等の薄刃の描写、声の手触り感の描き出し方、雰囲気を厚ぼったくしない見通しの良い空間性といったところには強みさえ感じる。静寂感については、据え置き機にはあまりないポータブル機ならではの、バッテリー駆動という優位が働いているのかもしれない。もう少し欲しいと感じる要素をあえて挙げるなら音の厚みや力感だが、そこはアンプやスピーカーの選択とセッティングでカバーしやすい要素なので、工夫次第でなんともなるだろう。
そして後日、さらに現実的な使用環境として、自宅のデスクトップオーディオにHA-2を組み合わせて試聴してみた。