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「USB出力を備えたネットワークトラポ」を考える

音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第15回】「様々な再生方法を整理する」

公開日 2015/07/06 12:54 逆木 一
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USB出力を搭載したネットワークオーディオトランスポート

以前から「USB出力を搭載したネットワークオーディオトランスポート」の製品は存在しています。DELAがアップデートされるまでこのジャンルがさして注目されなかったのは、絶対的な製品数の少なさもありますが、やはりネームバリューの問題でしょうか。

まずは機能を整理しましょう。接続・操作方法ともに基本はネットワークオーディオプレーヤーと同じですが、ネットワークオーディオトランスポートは別途DACが必要です。

USB出力を搭載したネットワークオーディオトランスポートは、オーディオシステムにおいて上図のような役割を担う

「USB出力搭載ネットワークオーディオトランスポート」などと名前こそ仰々しいですが、その実態は「たまたまUSB出力があって、たまたまUSB-DACに接続した」と理解することができます。USB-DACと接続するからといって、システムがPCオーディオになるというわけではありません。USB以外のデジタル出力で(普通の)DACに繋いだ場合と使い方は基本的に変わりません。これにより、ネットワークオーディオならではの操作性を実現しつつ、USB-DACの製品層の厚さを活かすことができます。

ちなみに、「データ処理としての再生」を担うのはあくまでネットワークオーディオトランスポートの側であり、USB-DACがネットワークオーディオプレーヤーになるわけではありません。「あくまでネットワークオーディオプレーヤーのように使える」というイメージです。

Aurender「W20」

なお、これはプレーヤーにも言えることですが、サーバーとトランスポートを一体化することも可能です。それこそまさにアップデートを経たDELAであり、他にはAurenderといったメーカーが同様の製品を出しています。

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