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リスニングルーム改善プロジェクト

編集部員が自宅で検証。ヤマハの調音パネル「ACP-2」導入レポート

公開日 2015/07/08 11:46 構成:季刊オーディオアクセサリー編集部
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【2】スピーカーの後ろに2枚設置
1枚よりも明瞭度が上がり小音量でもバランスよく再現

小澤はリビングと寝室でそれぞれオーディオ環境を構築していて、リビングではB&W、寝室にはECLIPSEでそれぞれシステムを組んでいる。リビングで使っているB&W「CM5」はバスレフポートが背面にあるため、スピーカーの真後ろに設置する方法はかなりの効果が期待できるはず。

【2】次にスピーカーの真後ろに2枚設置。B&W「CM5」は背面にバスレフポートがあるため、効果はてき面だった

■ドアーズ
「最初のベースが入ってくるところが全然違いますね」。

■ノラ・ジョーンズ
「さっきよりも声が伸びますね。ヴォーカルが前に出てきて、一音一音がはっきりしてきました。小音量でもバランスがいいので、この環境でしたら深夜でも音楽を楽しめそうです」。

■パンチ・ブラザーズ
「声の明瞭度がさらに上がり、低域が気持ちよく出ています。さっきまでは低音の中に声や弦が埋もれていたのですが、ちゃんと分離していますね。1枚だけだと低域は出てもモワッとしていただけなのだということがよくわかりますね」。

■ボブ・ディラン
「ギターの弦の質感がはっきり出てきて、さっきより音場が広がってきました」。

■ボブ・マーリー
「ベースが弾むようになりました。このスピーカーで出る限界までの低域が出ているのではないでしょうか?これ以上を求めるならスピーカーを買い替えるしかないような気がします。やはり2枚の方がさらに効果が上がります。バスレフポートの真後ろが効いているのですね。2枚でも壁と同じホワイトでしたら見た目も圧迫感がない。これはいいですね」。

【3】さらに後方に1枚設置
この部屋で諦めていた奥行き感が出てくる

スピーカーの後ろに2枚設置したままで、リスニングポイントの後方、ソファの後ろに1枚設置してみましょう。

【3】後方のソファの後ろの1枚設置。予想以上の効果を発揮した

■ボブ・マーリー
「あれ? 後ろ1枚は予想以上に効きますね。さっきより明らかに音が良くなっています。ベースがさらに弾んで、躍動感が出てきています」。

■ボブ・ディラン
「音楽が生き生きとして、広がりや立体感が出てきますね。正直、この部屋では諦めていた奥行き感が出てきました。これは嬉しいですね」。

■ノラ・ジョーンズ
「声もベースもさらに弾んできました。奥行き感も含めて、立体感がありますよね。この曲のノラのボーカルはそもそもオンマイク気味で、いままで少し耳障りに聴こえたのですが、このセッティングだと気持ち良く聴けます。この感覚は何なのでしょうか? 後ろに1枚追加したのが自分的にすごく気に入っている変化です。いままでとは全く違う効果が確認できました」。

【4】後方を2枚にしてみる
この部屋は1枚でも十分な効果。後方設置の威力を実感

後方1枚の効果が予想以上だったため、2枚に追加してみることにした。「1枚との差はあまり感じられません。この部屋では1枚で十分かもしれません。ただ、後方への設置はすごい効果です。部屋が広い感じになり、会話している声の感じも聞いていて気持ちよくなってしまいますね」

【4】後方に2枚設置してみるが、この部屋では1枚でも十分効果的だった

次のページでは、小澤のオーディオ環境が生活スペースを度外視して、パネルを合計6枚使っての徹底的な音の追い込みを行ってみた。

次ページ生活スペースとの共存を度外視した究極セッティングにも挑戦

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