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様々な角度から徹底比較

【レビュー】3,500万曲が聴き放題「Google Play Music」を試す。Apple Musicとも比較

公開日 2015/09/29 12:39 編集部:風間雄介
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ウェブアプリでも快適操作が可能なGoogle Play Music

さて、Google Play Musicを利用できるデバイスとその方法は、主にはスマートフォンのネイティブアプリ(iOS/Android)と、PC/Macなどのブラウザで使えるウェプアプリが用意されている。そのほかAndroid TVやChromecast、Android Wear、Android Auto、Sonosなどでも利用が可能だ。

対するApple Musicは、iOS用にネイティブアプリが用意されているのは当然として、それがデフォルトの音楽再生アプリ「ミュージック」として提供されているのが特徴。またOSとも統合されており、Siriによる楽曲検索や再生などが行えるのも強みだ。

またApple Musicは、PC/MacのiTunesでも利用でき、こちらもネイティブアプリでサービスが使えることになる。

Google Play Musicは、いまのところPC/Macではブラウザでしか利用できないため、このあたりがマイナス要因になるかとも思っていたが、実際に使ってみると、ウェブアプリでも操作になんら不自由さを感じない。それどころか、ウェブを閲覧しながらタブをクリックするだけですぐに操作画面を呼び出せるので、アプリを切り替える必要があるiTunesより便利かも、と感じたほどだ。

PCやMacではウェブアプリで操作する。使い勝手は良好でネイティブアプリと比べてもあまり遜色ない

ウェブアプリで、再生曲順をドラッグ&ドロップで変えることもできる

そのほか基本機能の部分を比べると、ミュージックロッカー機能については、Googleは最大5万曲、Apple Musicは最大2万曲で、Googleが優勢。オフライン再生、ラジオ機能などは両サービスとも用意している。アップルはラジオ機能に力を入れ、「Beats 1」ラジオを主要都市から届けるなどセンスの良さを前面に出しているが、大まかな機能としてはそれほど大差ない。

ちゃんと作っているのにダサさが残念なリコメンド機能

Google Play Musicの使い勝手は、多くの方にとって最も使用頻度が高いであろう、スマートフォンアプリで試してみる。

Google Play Musicの再生中画面。とにかくジャケ写を大きく表示する

サービスの登録を済ませ、スマホアプリを立ち上げると、まず最上段には「月曜日の午後にオススメの音楽」など、曜日や時間帯などのシチュエーションを元にリコメンドされたラジオの候補が複数表示される。

そこからたとえば「集中キープ」を選ぶと、さらに「打ち込みサウンドでフォーカスモード」「創造力を高めるインスト」など、より具体的な内容が表示され、それをタップすると、ようやくどういう楽曲を収録しているか知ることができる。作成者クレジットは「Google Play ミュージック」名義で、人力で作っている。

だが個人的な感想としては、トップ画面で使われているイラストがダサく、それだけで積極的に使う気になれない。また階層を深く掘って、再生を開始しないと、どんな楽曲が再生されるかわからないというのも問題だ。「外れ」が怖くて再生ボタンをタップするのがためらわれる。

おすすめ欄のイラストが個人的にはとてもダサく感じてしまう

ウェブアプリでも、ホーム画面の最上部をこのイラストが占拠する

せっかくスタッフを雇い、人力で曲の編成を行っているのだから、もう少し見せ方を工夫した方がよいのに…と感じる。もっとも、本格的に聴きたい楽曲が思いつかないとき、ラジオ的に何か音楽を流しておきたいなどというときには便利なのかもしれない。また、再生を開始して楽曲ラインナップを見て、好みではないと思ったら、リロードボタンをタップすると楽曲を入れ替えることもできる。

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