集中連載「ハイレゾ聴き方ガイド<第3回>
ベテランオーディオファンもハイレゾを! 山之内 正のナビでハイレゾの魅力を体感
■ハイレゾ音源は「音がそこに当たり前にある感じ」
まずはオーディオファンにとっては定番の「カンターテ・ドミノ」から「クリスマスの賛美歌」を再生。パイプオルガンの低音が迫力豊かに、かつ質感豊かに再現されます。さらに音場がぐっと広がるのも、ハイレゾ音源ならではの魅力です。
続いてはヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲「調和の霊感」を再生。レイチェル・ポッジャーのヴァイオリンの音色が澄み渡り、R1シリーズから再生されるハイレゾ音源特有のクリアな音がリスニングルーム全体を満たします。
最後に山之内氏がおすすめ音源として再生したのは、ドビュッシー「ベルガマスク組曲」の前奏曲を高橋アキ氏がピアノで弾いた音源。ピアノの微妙なニュアンスの違い、繊細な指使いまで、R1シリーズが克明に描き出しました。
ベテランオーディオファンのみなさんは、これらのハイレゾ音源をどう聴いたのでしょうか?
ある参加者は「カンターテ・ドミノを聴いたら、音がそこに『当たり前にある感じ』なので驚きました。高さ方向の広がりもすごい」と絶賛。別の方は「音数が多くて、ほかの音源には超えられない差があります。特にソプラノが清楚で乱れがないですね」と、オーディオファンならではの的確な表現で、ハイレゾ音源の特徴を評価しました。
■ハイレゾ音源とCDの聴き比べを実施!
続いての試聴プログラムは、ハイレゾ音源とCDの聴き比べです。CDをメインソースとしている方が多いこともあり、端的にハイレゾ音源の魅力を体感頂くために実施しました。
本来であればCDは専用プレーヤーで再生すべきですが、使用するプレーヤーの音づくりで差が出ては厳密な比較にならないため、CDについてはあらかじめリッピングした音源を使用し、ダウンロードした配信音源と比較しました。
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