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集中連載「ハイレゾ聴き方ガイド<第3回>

ベテランオーディオファンもハイレゾを! 山之内 正のナビでハイレゾの魅力を体感

公開日 2015/10/15 13:09 ファイル・ウェブ編集部
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ハイレゾをやさしく解説するセミナーも開催

さて、今回のイベントでは第1回と同じく、「ハイレゾとは何か」を山之内氏が豊富な実例やノウハウをまじえつつ紹介するセミナーも実施しました。

セミナーの内容は第1回でご紹介した内容と重なる部分が多いのですが、まず山之内氏は「ハイレゾとは何か」という基本的な部分から解説をはじめました。

自身の体験談や時事ネタを織り交ぜながら、やさしくハイレゾの魅力を伝える山之内氏

現代の録音はハイレゾで行われていることが多いのですが、CDに収録するときに、それを44.1kHz/16bitという制約に押し込めるため、もとのデータが欠落してしまいます。それに対してハイレゾはそもそもの器が大きいため、マスタークオリティの音をそのまま配信できることができるのです。

その後セミナーでは、ハイレゾを楽しむための「ネットオーディオ」という言葉に「PCオーディオ」「ネットワークオーディオ」「ポータブルオーディオ」の3種類があること、ハイレゾ音源を楽しむためにはR1シリーズなどの高級システムだけでなくミニコンポやポータブルオーディオなどの方法もあることなどを詳しく紹介していきました。

セミナーパートでは、ハイレゾの基礎知識を山之内氏がたっぷり解説しました

今回はネットワークオーディオを紹介する時間を多めに用意しましたが、その中で山之内氏が、音質上のメリットとともにネットオーディオの魅力として強調したのが「物理的なスペースを取らない」ということと「タブレットなどを使って膨大な楽曲を自由自在に選曲できる」ことの2点。

ネットワークオーディオの接続概念図を説明する山之内氏

物理的なスペースを取らないということについてはこう説明します。「何十年もオーディオをやっていると、非常に多くのディスクメディアが溜まります。私の家にも数え切れないほどのディスクがあります。そうなると管理しきれくなって、目当てのアルバムを探し出すのに時間がかかったり、ようやく見つけ出したと思ったら、ケースを開けてみると中身が入っていなかったりなどということも多かったです。ネットオーディオを導入することでこの問題が解決しました」。

この解説に対して、参加された方は、「我が家にもアナログレコードが1万枚くらいあって、それをなんとかデジタル化したいと思っていたのですが、最近気づきました。時間があまりにかかりすぎると(笑)。全部データ化することはあきらめて、ハイレゾ音源を併用した方が合理的ですね」と冗談交じりに語ります。

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