チタンコート振動板を採用
【レビュー】エレコム初のハイレゾ対応ヘッドホン“EHP-R/OH1000”シリーズを聴く
■ハイレゾ対応ヘッドホン“EHP-R/OH1000”シリーズ
「ハイレゾに本気」なメーカーとして存在感を確立しつつあるエレコム。パソコンやスマホなどの周辺機器メーカーとしての存在感、認知度が圧倒的なまでに大きいから、「アクセサリーメーカーがイヤホンやヘッドホンも出している」といった印象を、筆者も最初のうちは持っていた。
しかし、ある分野で地位を確立しているブランドが異分野に本気で参入し、素晴らしい製品を生み出すことは少なくない。考えてみてほしい。Appleはパソコン(Mac)のメーカーだったが、そこから携帯電話に異分野参入し、iPhoneによってスマートフォンという市場を切り拓いて見せさえしたのだ。
そこまでの例えは大袈裟だとしても、エレコムがイヤホンやヘッドホンに本気であることは、最近の製品を見れば、そして聴けば明らか。音の良い製品を出すという前提はもちろん、「ハイレゾ」の時流を活かし、しっかり「ハイレゾ対応」ロゴを取得するビジネス上の巧みさからも、「エレコム、この市場に本気だな」と伝わってくる。
そのエレコムのハイレゾ対応製品としてまずはイヤホン“EHP-CH2000(関連ニュース)”、“EHP-CH1000”、“EHP-CH3000(関連ニュース)”シリーズが登場した。
それらは突出した音の個性は作らず、バランスの良いスタンダードな音調でハイレベル。それでいて周辺機器メーカーらしい価値観というか戦略というか、価格設定もハイレゾ対応イヤホンとしてはお手頃。現在の競争激化のイヤホン市場でも競争力を発揮する製品に仕上げられていた。
次の一手として投入されたのが今回紹介するハイレゾ対応ヘッドホン“EHP-R/OH1000”シリーズだ(関連ニュース)。通常ケーブルとマイク搭載ケーブル、ゴールドとシルバーのカラー違いというバリエーションで展開される。
さてまず外観だが、見ての通り特別というか、特殊な個性は打ち出していない。「The ヘッドホン」といったルックスだ。インパクトを求める方には物足りないかもしれないが、性別や年齢、ファッション、場所を問わず合わせやすいデザインと言える。ブラックの部分は艶消し、ゴールドおよびシルバーの部分もメタリック塗装で同程度の艶消し、メタリックではあるが派手な感じではない。
ヘッドバンドの長さ調整やハウジングを内側に折りたたむ可動部分にはクリック感があり、操作感や固定がしっかりしている。ヘッドバンドはステンレス製で、耐久性や適度な側圧を確保している。
イヤーパッドは低反発クッションを肌触りのよいプロテインレザーの立体縫製で包み、耳周りを優しく覆ってくれる。ハウジングを金属製としていないことで全体に軽量であることも、装着感の良さに寄与している
上記のように、使い勝手への影響が大きい部分はきっちりと作り込まれている。使いやすさの面は優秀だ。
「ハイレゾに本気」なメーカーとして存在感を確立しつつあるエレコム。パソコンやスマホなどの周辺機器メーカーとしての存在感、認知度が圧倒的なまでに大きいから、「アクセサリーメーカーがイヤホンやヘッドホンも出している」といった印象を、筆者も最初のうちは持っていた。
しかし、ある分野で地位を確立しているブランドが異分野に本気で参入し、素晴らしい製品を生み出すことは少なくない。考えてみてほしい。Appleはパソコン(Mac)のメーカーだったが、そこから携帯電話に異分野参入し、iPhoneによってスマートフォンという市場を切り拓いて見せさえしたのだ。
そこまでの例えは大袈裟だとしても、エレコムがイヤホンやヘッドホンに本気であることは、最近の製品を見れば、そして聴けば明らか。音の良い製品を出すという前提はもちろん、「ハイレゾ」の時流を活かし、しっかり「ハイレゾ対応」ロゴを取得するビジネス上の巧みさからも、「エレコム、この市場に本気だな」と伝わってくる。
そのエレコムのハイレゾ対応製品としてまずはイヤホン“EHP-CH2000(関連ニュース)”、“EHP-CH1000”、“EHP-CH3000(関連ニュース)”シリーズが登場した。
それらは突出した音の個性は作らず、バランスの良いスタンダードな音調でハイレベル。それでいて周辺機器メーカーらしい価値観というか戦略というか、価格設定もハイレゾ対応イヤホンとしてはお手頃。現在の競争激化のイヤホン市場でも競争力を発揮する製品に仕上げられていた。
次の一手として投入されたのが今回紹介するハイレゾ対応ヘッドホン“EHP-R/OH1000”シリーズだ(関連ニュース)。通常ケーブルとマイク搭載ケーブル、ゴールドとシルバーのカラー違いというバリエーションで展開される。
さてまず外観だが、見ての通り特別というか、特殊な個性は打ち出していない。「The ヘッドホン」といったルックスだ。インパクトを求める方には物足りないかもしれないが、性別や年齢、ファッション、場所を問わず合わせやすいデザインと言える。ブラックの部分は艶消し、ゴールドおよびシルバーの部分もメタリック塗装で同程度の艶消し、メタリックではあるが派手な感じではない。
ヘッドバンドの長さ調整やハウジングを内側に折りたたむ可動部分にはクリック感があり、操作感や固定がしっかりしている。ヘッドバンドはステンレス製で、耐久性や適度な側圧を確保している。
イヤーパッドは低反発クッションを肌触りのよいプロテインレザーの立体縫製で包み、耳周りを優しく覆ってくれる。ハウジングを金属製としていないことで全体に軽量であることも、装着感の良さに寄与している
上記のように、使い勝手への影響が大きい部分はきっちりと作り込まれている。使いやすさの面は優秀だ。
次ページチタンコート振動板を採用した“EHP-R/OH1000”シリーズの音質はいかに?