快適オーディオにはチェアも重要！ ネットで話題のAKRacing「Pro-X」をテスト

■組立ては意外に簡単。30〜40分程度で組み上がる

本製品は組み立てが必要なのだが、今回は実際組み立てのどれくらい時間と手間がかかるのかも試してみた。届いた梱包がかなり大きかったので一瞬たじろいでしまったが、写真付きの丁寧な組み立て説明書がついているので、組み立て始めると意外に早い。組み立てに必要な2サイズのレンチは付属しているので、用意するのは＋ドライバーだけで問題ない。



やや大柄な背もたれをネジ止めして取り付けてしまえば、あとはもうサクサクと組み立てられた。取材の都合でメモを取ったり写真を撮ったりしつつ組み立てたのだが、実時間で50分程度。組み立て作業だけに集中すれば、30〜40分もあれば組み上がるだろう。大きなパーツが多いので、組み立てるための場所をしっかりと確保しておいたほうが手際が良いはずだ。

■包み込まれるような安定感。調整機能も大充実

組み上がった「Pro-X」に早速座ってみる。いわゆるオフィスチェアに比べると座面はかなり固めなのだが、椅子全体のウレタンフォームが体にしっかりフィットする。適度なリラックス感もありつつ、姿勢をしっかりと保ってくれる印象だ。背もたれは緩やかに内側にカーブをしていて、適度に背中をホールドしてくれる。また、背もたれの肩にあたる部分が外側に張り出しており、首や体を傾けたときにちょうどぴったりと支えてくれるのも嬉しい

ヘッドレストもウレタンフォームなので、後頭部にしっかりとフィットする。またランバーサポートはベルトで高さを細かく調整できるので、ちょうど良い具合の高さに合わせることができた。

椅子のサイズが、身長173センチ・体重62kgという日本人としては標準的な筆者の体に対して一回りほど大きいためか、しっかりと体を預けられる安心感がある。このサイズ感と、ウレタンの適度な硬さ／沈みこみ具合によって、包みこまれるような、独特の安定感を与えてくれるのだ。椅子の高さは、ガスシリンダーで1番低い位置にしても少し高めなので、小柄な方の場合は、深く腰掛けると踵がやや浮く程度だ。

180度のリクライニングは、やってみる前は「ちょっと危ないかも」と想像していたのだが、実際に180度まで倒してみると、床から足を離してもしっかりと安定する。180度まで倒すシチュエーションはそれほど多くないだろうが、かなり深く倒しても安定感が抜群で、安心して体を預けられた。