<山本敦のAV進化論 第84回>
ソニーの“グラスサウンドスピーカー”と“超短焦点小型プロジェクター”で生活はどう変わる? 自宅で「Life Space UX」を体験
同様の製品を商品化する海外メーカーもいくつかあるが、本機は特にソニーが考えるスマートアプライアンスの一つのカタチとして注目を浴びている。1台が23,880円(税別)と比較的手頃な価格で購入できる、Life Space UXシリーズの入門機的位置づけだ。
このLED電球スピーカーのコンセプトをさらに発展させ、新しいシリーズの“音もの”製品として加わるのが“グラスサウンドスピーカー”「LSPX-S1」だ。その外観から、ソニーが2008年に発売した“サウンティーナ”「NSA-PF1」をすぐに思い出したという方も、Phile-webをご覧の皆様には多くいらっしゃるだろう。
有機ガラス管を振動させて、スピーカーを置いた周囲360度にクリアな音を広げるというサウンティーナの開発から生まれた革新的な音響技術を継承しつつ、高さが約184cmというサウンティーナのサイズを大幅にコンパクト化している。
さらに今回は音質もブラッシュアップしている。販売価格が100万円を超えたサウンティーナに比べると、ソニーストアでも73,880円(税別)と格段に身近でこなれた価格で買える点にも注目だ。
■独自の「バーティカルドライブテクノロジー」採用
スピーカーの構造を簡単に説明しておくと、有機ガラスの端面に配置された3つの加振器(振動を生み出すユニット)が、音の出る方向に対して垂直に有機ガラス面全体を振動させて音波を発生させるソニー独自の「バーティカルドライブテクノロジー」を採用。
さらに本機では加振器と音響サスペンションの見直しを図り、サウンティーナよりも音質を高めた「アドバンストバーティカルドライブテクノロジー」を採用している。
有機ガラスの上部は低域を再生する半透明エッジ採用パッシブラジエーターになっている。有機ガラス管そのものは高域を再現するためのトゥイーターであり、また振動板とウーファーエンクロージャーの両機能を担っている。ミッドレンジは本体底面に向かって配置されている50mmウーファーが再生する。つまり、単体で全帯域の音を鳴らせるスピーカー構成となる。
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