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<山本敦のAV進化論 第84回>

ソニーの“グラスサウンドスピーカー”と“超短焦点小型プロジェクター”で生活はどう変わる? 自宅で「Life Space UX」を体験

公開日 2016/02/10 12:27 山本敦
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近年のオーディオビジュアルを巡る環境はハイレゾや4Kをはじめ、技術面でも日々目覚ましい進化を遂げている。でも良質な映像や音楽がもたらす驚きと発見は、技術の先進性を超えていつの時代にも色あせない感動を届けてくれるものだ。今回はスピーカーやプロジェクターなど、機器を設置した家庭内の空間そのものを活かすことをコンセプトとした、ソニーのエンターテインメントシステム「Life Space UX」シリーズの新製品を体験しながら、その可能性を探ってみたい。

ポータブル短焦点プロジェクター「LSPX-P1」。プロジェクター本体とワイヤレスHDMIユニットによる2ピース構成

“グラスサウンドスピーカー”「LSPX-S1」

■自宅の壁面を大画面スクリーンに変える“ポータブル短焦点プロジェクター”

「Life Space UX」シリーズは昨年1月に国内でデビューを飾った。記念すべき最初の製品は4K超単焦点プロジェクター「LSPX-W1S」。ローボードのような、一見するとAV機器に見えないデザインの本体には、最大147インチの4K大画面をわずか17cmという短い投写距離で映せる短焦点プロジェクターユニットが内蔵されている。

これを使えばわが家の白い壁面が大画面スクリーンに早変わり。映画や写真など、生活空間に溶け込ませながら「部屋に映像をレイアウトする」という、これまでに無い感性を刺激する製品だ。ただ、販売価格が500万円と非常にハイクラスな製品なので、その魅力を体験して興味を持ったところで、一般にはなかなか手軽に購入しづらい製品だった。

そこで、本機のコンセプトを継承する手軽なポータブルサイズの短焦点プロジェクターとして発売されるLife Space UXシリーズの新製品が「LSPX-P1」だ。プロジェクターとワイヤレスHDMIユニットによる2ピースで構成されるシステムは、ソニーストアでの販売価格が92,500円(税別)と、かなり手頃になった点にも注目だ。

ワイヤレスHDMIユニットのサイズ感。縦横サイズはCDケースぐらいでとても軽い

プロジェクター部分は両手に抱えて軽快に持ち運べるぐらいのサイズ。LSPX-W1Sのために開発したレンズユニットをさらに小型化しながら搭載したことで、本機もまた非常に短い焦点距離で22インチからの映像が投写できる。スクリーン面から約28cm離せば、最大80インチの大きな画面も映せる。

投写デバイスには0.37型・1,366×768画素のSXRDパネルを単板で採用した。SXRDといえば、ソニーのホームシアター用4Kプロジェクターの上位モデルにも採用される、ソニー独自開発の液晶ディスプレイデバイスだ。光源にはLEDよりも色域が広く、色鮮やかな映像の再現性が特徴の小型レーザーエンジンが使われているので、昼間のリビングでも比較的視認性のよい映像を楽しむことができる。

プロジェクター部には単板式のSXRD投射デバイスを採用。スクリーン面から約28cmの投射距離で最大80インチの画面が映せる

■スマホ内の動画等だけでなくテレビやPCとも接続可能

本機で楽しめる映像ソースもバラエティに富む。ビデオプレーヤーやPCなど、HDMIケーブルでつながる製品は別筐体のワイヤレスHDMIユニットを経由して接続。プロジェクターとワイヤレスユニットの間は5GHzの無線LANでつながっており、Wi-Fiの信号が届く範囲内であれば、ポータブルプロジェクターだけを持ち運んで、家じゅうどこでも白い壁面やテーブルの上に映像が映せる。

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