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「2500NEシリーズ」連続レポート<第3回>

ハイエンドの表現領域に肉薄 - デノンのSACDプレーヤー「DCD-2500NE」をレビュー

公開日 2016/02/22 11:24 山之内 正
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SACD化されたオリヴァー・ネルソン『ブルースの真実』をDCD-2500NEで聴いた印象は、同じシリーズのプリメインアンプ「PMA-2500NE」とよく似ている。各楽器の音像がはっきりと分離し、奏者の音色の個性を正確に再現するなど、音調の方向性が揃っているのだ。

山之内氏は、本機がミドルクラスながら“エモーショナルな表現力も獲得した”と分析する

さらに、本機ならではの特徴として、録音年代の制約を超えたリアリティの再現にも注目したい。楽器のまわりの空気の存在、奏者の息遣いなど、楽器の音以外の微妙な情報までもが、演奏と一体になって生々しい臨場感を生んでいる。現代の優れた録音は微小信号の再現性が高いので不思議ではないが、50年以上も経つマスターにも、現場の空気を伝える生々しい情報が入っていたのは驚くべきことだ。



2500シリーズはあくまでもミドルクラスの製品だ。しかし、DCD-2500NEをはじめとして、今回のモデルチェンジではハイエンド機器の守備範囲とされる表現領域にあえて踏み込み、エモーショナルな表現力をも獲得している。もちろんフラグシップと同等とまではいかないが、その領域に一歩近付いたことは確実で、従来機からの飛躍が期待以上に大きいことを実感した。

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