【特別企画】話題の最新機種をまるごと使い倒す
【レビュー】編集長・風間がボーズのノイズキャンセリング+Bluetoothヘッドホン「QC35」と過ごした1ヶ月
■仕事中に周囲のノイズを消すと集中力アップ!
続いて仕事中にも、QC35を肌身離さず着けて使ってみた。筆者はオフィスで試したが、一般的なサラリーマンはヘッドホンを付けたまま仕事をするわけにはいかないはず。カフェで仕事をする際などを想像してみて欲しい。
本機を装着して周囲のノイズを消すと、驚くほど集中できる。周囲の騒音に気を取られずに済むため、目の前のディスプレイに集中が持続するのだ。
実はこの原稿もQC35を装着しながら書いているのだが、原稿を書くスピードがかなり上がった気がする(気がするだけかもしれないが)。
あえて音楽を再生せず、ノイズキャンセリングだけを効かせて仕事するのもオススメだ。心地よい静けさの中で、長時間集中して作業できる。この方法であれば周りの声もかなり聞こえるので、誰かに話しかけられてもしっかり対応できる。
仕事で通話を頻繁に行う方も多いだろう。本機はハンズフリー通話に対応しており、電話がかかってくるとコール音が流れ、右側イヤーカップのボタンを一押しすると受話できる。装着したまま話しても相手の音がクリアに聞こえる。
また、最近では昼休みに昼寝をすることのメリットがさかんに語られている。当編集部でも何人かの女性編集者が実践しているので、筆者もQC35を装着し、ゆったりとした音楽を聴きながらデスクで寝てみた。10〜20分程度だったのだが、驚くほど眠気が取れて、午後からの仕事が捗った。
■家庭内ではエンタメ動画も快適に楽しめる
最後に、家庭内での使い勝手にもかんたんに触れてみたい。
これは筆者の特殊な状況なのだが、筆者には3人の息子がいる。上から10歳、6歳、4歳だ。たまの休日に家にいると、3人が同時に別のことを話しかけてきたり、家の中でサッカーを始めたり、喧しいことこの上ない。家で仕事をするときなど、別室にいても気になって集中できないほどだ。
ということで個人的には、電車内でもオフィスでもなく、家庭内がもっとも静寂を渇望しているシチュエーションなのだ。
QC35を装着すると、子供たちの叫び声がスッと消え、仕事や作業に集中できる。子供たちが入れ替わり立ち替わり部屋に入ってきて様子を伺って、たいてい邪魔されるのだが、ヘッドホンをしていると声をかけづらいようで、あまり邪魔されずに済んだ。これもQC35効果と言えるかもしれない。
QC35の用途は、もちろん仕事だけにとどまらない。我が家のリビングの大型テレビは、たいてい子供たちに占拠されている。必然的にタブレットで映画を見たり、YouTubeを見たり、ゲームをしたりすることが多くなるのだが、こういった際にもQC35が大活躍した。隣で子供たちがアニメを見ていても、Netflixの動画に没頭できたのは嬉しかった。
QC35を約1ヶ月間、じっくり使ってみた。あらゆる場面で「静寂」をかんたんに得られることのありがたさを改めて実感したというのが、率直な感想だ。ノイズキャンセリングヘッドホンというと真っ先にイメージされるのは飛行機の中での使用で、そこでの効果は非常に高そうだが、頻繁に飛行機に乗る方でなくても、日常生活でその便利さを感じることができるはずだ。ボーズが満を持して投入したワイヤレス+NCヘッドホンは、まぎれもない傑作である。
(特別企画 協力:ボーズ)