注目の「ブラック・ラベル」最新モデルの核心に迫る
nano iDSD BLテクニカルノート ― モバイルミュージックにも対応したオーディオファイル向けのポータブルDAC
ホームユースだけではなくモバイルでDSDネイティブ再生を実現し、瞬く間に驚異的な人気を獲得したnano iDSD。その後継機に位置する「ブラック・ラベル」モデル、nano iDSD Black Labelが、去る11月3日についに発売された(関連ニュース、最速レビュー)。デザインも変更され、注目の「S-Balanced technology」の搭載などiFiの新しい顔ものぞかせる本機。コンパクトなボディに凝縮されたさまざまな注目の技術について、本国から届いたテクニカルレポートをお届けする。
■PART 1:モバイル・ミュージックをスーパーチャージ
iFiは、目の前にある問題を見つめ、オーディオファイルの方々が何を楽しもうとされているのかを予測し、それからその解決策を開発し、それを的確な手法で実行し、人間的および技術的に可能な限り最良の音楽をお届けしようと努力しています。
EISA賞を受賞したオリジナルのnano iDSDに、micro iDSD Black Labelの開発研究者の魔法の手が触れたらどうなるか、ちょっと考えてみてください。それが新しいnano iDSD Black Labelなのです。
要するに、nano iDSD Black Labelは、高級なヘッドホンアンプを備えた、小さくてポータブルなオーディオ・コンバーターだということです。ユニークで、利便性が高く、しかも強烈です。モバイル・ミュージックをさらに良い音で聴くことができるのです。そして何より良いのは、「モバイル・ミュージックをスーパーチャージ」したいと思っていらっしゃる方々にとって、完璧に手の届く現実的な価格であるということす。
1:かつてない音質のモバイル・ミュージック
iPhone XとEssential Phoneの発売によって、スマートフォンは一層パワフルになりました。利便性が大幅に向上し、ポータブル・ミュージックはかつてないほど高音質になりました。
……それが、nano iDSD Black Labelの発売でさらにずっと良くなります。
スマートフォンにnano iDSD Black Labelを加えるだけで、まったく新しいレベルでSpotify、Tidal MQA(※日本ではサービス未導入)、Apple Musicから音楽をストリーミングすることができるのです。
2:ヘッドホン天国
nano iDSD Black Labelは小さいですが、そのさりげない見た目の背後には、オリジナルのnano iDSDからの多くの改良点が隠されています。
特にヘッドホン愛好家のみなさまには、以下の際立った特徴を用意しています。これらは他のもっと高価なポータブルDACにも採用されていないものばかりです。
・最大出力(32R)はiPhone6の約10倍(285mW対27mW)です
・新しいS-Balanced Technologyによって、ヘッドホンのチャンネル・セパレーションが負荷によって変化することがありません(これを実現するにはバランス接続型のIEMやヘッドホンが必要でした)
・高電圧のダイレクト・ドライブ・アンプを駆動して、nano iDSD Black Labelは高インピーダンスのヘッドホンに3.5mVを送り込みます。これは600Ωのヘッドホンも駆動することができます。ゼンハイザーHD 650を115dBで駆動する能力です。
・内蔵されているiEMatchによって、高感度のヘッドホンを0.5Vで駆動することができます。そのダイナミックレンジは、「通常の」2Vの出力で駆動する場合とほぼ同じです。これにより、シュアSE 535を122dBで駆動することができます。
3:ブラック・マジックな部品
AMR/iFiの常ですが、私たちは通常のものをはるかに超える部品を使用し、技術をもう1ビット先に推し進めたいと思っています。
そこで、全ての人の中に潜んでいるテクノロジー指向にお応えして、nano iDSD Black Labelを最先端に押し進めている部品の一覧をパート3にリストアップしています。
TDKからパナソニックの SMD、アナログ・ボリューム・コントロールに至るまで、新しいnano iDSD Black Labelはそれらを全て備えているのです。 この「躍動感溢れる」キットの中に何があるのかについては、パート3をご覧下さい。
■PART 1:モバイル・ミュージックをスーパーチャージ
iFiは、目の前にある問題を見つめ、オーディオファイルの方々が何を楽しもうとされているのかを予測し、それからその解決策を開発し、それを的確な手法で実行し、人間的および技術的に可能な限り最良の音楽をお届けしようと努力しています。
EISA賞を受賞したオリジナルのnano iDSDに、micro iDSD Black Labelの開発研究者の魔法の手が触れたらどうなるか、ちょっと考えてみてください。それが新しいnano iDSD Black Labelなのです。
要するに、nano iDSD Black Labelは、高級なヘッドホンアンプを備えた、小さくてポータブルなオーディオ・コンバーターだということです。ユニークで、利便性が高く、しかも強烈です。モバイル・ミュージックをさらに良い音で聴くことができるのです。そして何より良いのは、「モバイル・ミュージックをスーパーチャージ」したいと思っていらっしゃる方々にとって、完璧に手の届く現実的な価格であるということす。
1:かつてない音質のモバイル・ミュージック
iPhone XとEssential Phoneの発売によって、スマートフォンは一層パワフルになりました。利便性が大幅に向上し、ポータブル・ミュージックはかつてないほど高音質になりました。
……それが、nano iDSD Black Labelの発売でさらにずっと良くなります。
スマートフォンにnano iDSD Black Labelを加えるだけで、まったく新しいレベルでSpotify、Tidal MQA(※日本ではサービス未導入)、Apple Musicから音楽をストリーミングすることができるのです。
2:ヘッドホン天国
nano iDSD Black Labelは小さいですが、そのさりげない見た目の背後には、オリジナルのnano iDSDからの多くの改良点が隠されています。
特にヘッドホン愛好家のみなさまには、以下の際立った特徴を用意しています。これらは他のもっと高価なポータブルDACにも採用されていないものばかりです。
・最大出力(32R)はiPhone6の約10倍(285mW対27mW)です
・新しいS-Balanced Technologyによって、ヘッドホンのチャンネル・セパレーションが負荷によって変化することがありません(これを実現するにはバランス接続型のIEMやヘッドホンが必要でした)
・高電圧のダイレクト・ドライブ・アンプを駆動して、nano iDSD Black Labelは高インピーダンスのヘッドホンに3.5mVを送り込みます。これは600Ωのヘッドホンも駆動することができます。ゼンハイザーHD 650を115dBで駆動する能力です。
・内蔵されているiEMatchによって、高感度のヘッドホンを0.5Vで駆動することができます。そのダイナミックレンジは、「通常の」2Vの出力で駆動する場合とほぼ同じです。これにより、シュアSE 535を122dBで駆動することができます。
3:ブラック・マジックな部品
AMR/iFiの常ですが、私たちは通常のものをはるかに超える部品を使用し、技術をもう1ビット先に推し進めたいと思っています。
そこで、全ての人の中に潜んでいるテクノロジー指向にお応えして、nano iDSD Black Labelを最先端に押し進めている部品の一覧をパート3にリストアップしています。
TDKからパナソニックの SMD、アナログ・ボリューム・コントロールに至るまで、新しいnano iDSD Black Labelはそれらを全て備えているのです。 この「躍動感溢れる」キットの中に何があるのかについては、パート3をご覧下さい。
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