[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第199回】 “超個人的” ランキング史上初の二冠!「ポタフェス2017 冬」を独断で評価
【第3位】キュートでポップなトゥインクルDAP「ACTIVO」誕生
ハイレゾ配信サイト「groovers Japan」がポータブルオーディオブランド『ACTIVO』を立ち上げ、第一弾としてDAP「CT10」を発表した!突然に!価格は300ドル以下を目指して調整しているとのこと。
まずはそのルックスから紹介しよう。丸みを帯びた筐体は、プラスチックの質感や温かみが上手に生かされ、見た目も持ち心地も良い。ディスプレイ内のインターフェースデザインもクリーンにまとめられており、クアッドコアCPUで実現させたという軽快な動作も心地良い。
オーディオクオリティにも不安はない。なぜならCT10は、同グループ企業のIRIVER社、つまりAstell&Kernによる一体型モジュール「TERATON」を搭載しているのだ。DACやアンプなどのオーディオセクションはそこに集約されている。AKクオリティだ。
プラスチック製の軽量筐体、バランス駆動非搭載で低価格といった点は、Astell&Kernブランドの製品では出しにくい要素と思える。しかしそれを求めるユーザーも多くいることだろう。そこに向けての強い一手だ。
【第2位】サウンドはナチュラル!ルックスは斬新!Ar:tio「CU1」
Ar:tio「CU1」はダイナミック型ドライバーを搭載し、「ホルムヘルツ共振の応用で豊かな響きを実現しつつ、新開発イコライザー技術「a.i.m」によって刺さる帯域は適正に吸収している」という技術的にも気になるイヤホン。
その音は確かに実にナチュラル!装着感も素直!強いて言えば遮音性は弱めな気がしたが、総合的には予価1万2000円といった激戦の価格帯においても十分に戦える製品と感じた。
戦える理由はもう一つ、その特徴的なルックスだ。「ホルムヘルツ共振の応用」という技術面とも関係しているのかと思うが、ドライバーは耳に正対しない向きに設置。そこから音を響かせて耳にまで導く余裕のある空間が透明度の高いポリカーボネイト製になっており、その「透明な空間」がデザイン的な美しさにもなっている。
音が良いのは当たり前。加えてルックス面の個性でも勝負できるイヤホンだ。
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