[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第199回】 “超個人的” ランキング史上初の二冠!「ポタフェス2017 冬」を独断で評価
【第1位】まさかの速攻発売!Astell&Kern「ACRO L1000」
11月頭のヘッドフォン祭で「参考出展」だった、Astell&Kernのデスクトップシステム「ACRO L1000」。そこからまさかの速攻で12月22日に発売決定!(関連ニュース)ということで、今回のポタフェスには発売直前新製品として出展されていた。
概要としては「Astell&KernクオリティのDACとヘッドホンアンプに、スピーカー駆動用のアンプも一体化しちゃいました☆」というアイテムだ。個人的にはどストライク!
ただ、スピーカー駆動時の音については前回も今回も披露されておらず、クオリティは未知数。また、音のクオリティが高いものだったとしても、デスクトップサイズでハイクオリティなスピーカーの選択肢は現状多くない。このアンプにベストマッチなスピーカーを見つけるのにはやはり苦労するかも……
しかし、スピーカー選びは長い目で今後考えるとして、当面はヘッドホンアンプとしての役割メインで活躍してもらう前提で見ても、このモデルは十分に魅力的だ。展示では下記のような大型ヘッドホンも十分しっかりと鳴らしていたし、2.5mmバランスや3.5mmシングルエンドはイヤモニなどとの組み合わせも想定してチューニングされているようだ。自宅のイヤホンヘッドホン環境をグレードアップしつつ、スピーカーリスニングも視野に入れておく。そういう狙いでの導入もありだろう。
というわけで、何とACRO L1000が史上初!秋のヘッドフォン祭&冬のポタフェスでの連続1位を獲得!……いや「史上初!」も「獲得!」も何も、この企画の順位なんてその時の僕の好みや気分で決まってるだけなので、何の重みもないのだが……
ただ、イヤホン&ヘッドホンの流行が訪れてからそれなりの月日も経ち、「慣れ」「飽き」「疲れ」などを感じつつある方もいるのでは?という危惧はある。そういった面でも、今まで通りのイヤホン&ヘッドホン趣味への投資にもなり、同時にスピーカーという新しい趣味への入り口にもなってくれそうなこのアイテムには期待しており、多くの方に注目してほしいという意図もあったりする。
十分なクオリティのスピーカー再生を体感することで、そちらの良さを実感できると同時に、イヤホンやヘッドホンならではの良さも改めて確認できることだろう。無理に手を出す必要はないが、気が向いた方は「そういうリフレッシュもありかな?」と少し想像してみていただけたらなと思う。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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