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ネットオーディオの画期的アクセサリー

どこが変わった? iFi audio「iPurifier DC2」の進化度を新旧徹底比較

公開日 2018/06/13 19:11 逆木 一
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■ネットオーディオ用電源の必須アイテムが「2」に進化

ネットオーディオの興隆に伴い、小型のUSB DACやPC周辺機器など、外部スイッチング電源を使う機器はおおいに増えた。そんななか、iFi audioから「スイッチングDCアダプターを一挙にオーディオグレード化」を謳う「iPurifier DC」が登場したことは大きな意味を持っていた。

iFi audio「iPurifier DC2」(¥16,000/税別)

そして今回、そのiPurifier DCの発売から2年以上を経て、いよいよ後継機となる「iPurifier DC2」が登場した(関連ニュース)。

以前から、ハブやNASといった機器に、機器付属のスイッチングAC-DCアダプターではなくアナログリニア電源を使うことによって、音質向上が得られることはある程度知られていた。かくいう筆者も、所有するNASの電源をアナログリニア電源に替えたことで音質向上を実感したひとりである。

一方、このようなアナログリニア電源の導入は、少なからぬ困難さも抱えている。その最たるものが電圧・電流の整合性で、組み合わせる機器に合わせて基本的に一対一の関係となる。新しい機器を導入しても、いまあるアナログリニア電源がそのまま流用できるとは限らない。また、機器が増えれば増えるほど、電源の置き場所という問題も無視できなくなっていく。

その点、iPurifier DCの存在は画期的だった。非常に広い電源(具体的には5V〜24V/3.5A/84W)に対応し、豊富な変換アダプターを同梱することで、組み合わせる機器を選ばない。機器を入れ替えたら行き場を失うということもない。さらに親指程度のコンパクトなサイズのお陰で、設置のためのスペースというのも事実上必要としない。それでいて、使用した際の音質改善効果はアナログリニア電源と肩を並べるレベル。

筆者は以前、iFi audioのネットオーディオ関連アクセサリー群に対して「かゆい所に手が届く」という表現をしたことがある。iPurifier DCは、価格・機能性・音質改善効果のすべてにおいて、まさにそう呼ぶにふさわしい製品だった。

本稿では前モデルとの比較を中心に、iPurifier DC2をレポートする。

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