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“AQUOSの中のレンタルビデオ店”「ココロビデオ」、シャープ×ビデオマーケットが作る新しい映像配信のかたち

公開日 2018/08/01 16:00 折原 一也
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映像配信業界の老舗「ビデオマーケット」。前回の取材では「気がつけば、ビデオマーケット」と自ら語っていたが、なかでも、AVファンにとって注目度の高いサービスが、シャープ液晶テレビ“AQUOS”搭載の「ココロビジョン」一環として映像配信を担う「ココロビデオ」への参加だ。

国内映像配信の老舗・ビデオマーケットがシャープとタッグを組み、「ココロビデオ」を提供する

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「ココロビジョン」はシャープの液晶テレビAQUOSの2017年モデルから搭載の始まったサービス。開始当初は特定の機能に注目が行きがちだが、僕が実機をレビューした際には、むしろ薄型テレビを主体として放送と映像配信をシームレスに連動させて扱う先進的な思想に驚かされたばかり。今夏、「ココロビデオ」でのビデオマーケットとの再会は、まさに「気が付けば、ビデオマーケット」だ。

では何故、ビデオマーケットが「ココロビジョン」の一翼を担うようになったのだろうか。

日本人にはいまだ「レンタルビデオ店」が人気

ビデオマーケット担当シニアマネージャーの井上直己氏によると、「ココロビデオ」のサービスの発想にあるのは「AQUOSの中にあるレンタルビデオ屋さん」だという。

ビデオマーケット・井上直己氏

日本人が映像作品を鑑賞する手段を見ると、近年は動画配信がゆるやかにシェアを伸ばしているものの、光ディスクメディアによるレンタル・セルは健在だ。

日本の光ディスクメディアによるレンタル/セルはまだ比率が高い。とはいえ、動画配信の利用率は増加している。(出典:映像メディア総合研究所)

日本でレンタルビデオが未だ人気の理由は、SVOD(定額見放題)にはない新作・準新作が旧作とのレンタル比率にして2:1と多数を占めること。少し見方を変えれば、日本人の多くは新作パッケージをセル・レンタルで借りるほどに映像作品好きではあるが、映像配信は定額見放題、レンタル方式など合計で7.63〜8.55%と普及途上。

ただし、利用者が未だ多いとは言え、レンタルビデオ店は7年前と比べて半減。映像以外のコーナーが増えているため、旧作映画が撤去されつつある現状もある。

つまり、日本人の求めるサービスはパッケージのような新作・準新作を扱えて、しかも旧作も増やし、店舗数を減らしつつあるレンタル店をカバーできるような映像配信が求められている。

そこで登場するのが「AQUOSの中にあるレンタルビデオ屋さん」である「ココロビデオ」だ。

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