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海上忍のラズパイ・オーディオ通信(49)

音楽ストリーミングは良い音楽との「出会い系」。ラズパイオーディオで出会いを実現する方法

公開日 2018/08/15 07:00 海上 忍
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RaspbianでSpotifyを聴く

Raspberry Piでストリーミングサービスを楽しむ方法だが、聴きたいサービスに対応したLinuxディストリビューションを選ぶことが近道だ。VolumioとMoode Audioは、いずれもUpmpdcliを収録しているため、Google Play MusicとTidal、Qobuzについてはすぐ利用できる。ArchphileなどUpmpdcliを収録しているディストリビューションは、すべて同様と考えていいだろう。

Spotifyについては、対応が分かれている。VolumioとArchphileは(プラグインの利用で)再生できるが、Moode AudioにSpotifyプラグインは用意されていない。

開発中の「1bc」もUpmpdcliを収録しているため、Google Play MusicとTidal、Qobuzは変わらず利用できる(TidalとQobuzは日本未上陸だが)。問題はSpotifyだ。

Spotifyは、かつて「libspotify」というライブラリを公式に提供していたが、2017年までに開発は終了された。そしてユーザコミュ二ティの有志による代替品の開発がスタート、成果物は「librespot」として公開されている(https://github.com/librespot-org/librespot)。libspotifyはソースコード非公開だったが、こちらはオープンソースだ。

このlibrespotを利用すれば、1bcでもSpotifyを再生できそうだが、問題は再生経路。UpmpdcliはMPDと連携できるため楽曲情報をMPDに渡せる、つまりNASやUSBメモリと同じ方法で再生操作や曲名/アーティスト名の表示を行えるが、librespotは直接MPDと連携できない。なんらかの"つなぎ"のソフトウェアを開発しないかぎり、MPDを経由せずとは別の再生ルートとして直接ALSAへ出力せざるをえないのだ。

「1bc」の再生経路概念図。すべての音源/再生サービスがMPD経由でALSAへ伝わる


このようなリコメンド機能を使えることこそ、ストリーミングサービスのメリットだ

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