最先端カートリッジが生み出される現場に潜入
オルトフォン・ファクトリーツアー、デンマークの工場から届けられる「クオリティ」と想いを探る
■各社員から感じられるのは仕事に対するプライド
オルトフォンの工場を見ていると感じるのは、実に効率良く作業ができる環境が整えられているということだ。また、それぞれの従業員に工程の質問をしても嫌な顔ひとつせずに応じてくれる。誰もがオルトフォンでの仕事に対して誇りをもっていることがその様子からでも良く分かる。
さらに、オルトフォンにしかない強みは、やはりカートリッジと精密部品を手がけるマイクロテックが同じ社屋にて作業を進めていることだ。今回工場を案内してくれたヨハンセン氏は「常に最新の技術を見つけ出して、それをどう使えば私達のパッションを伝えることのできるプロダクトを生み出せるのかを考えている」と話すが、双方で刺激を受けながら最先端の製品を生み出せる環境を整えるということはそう簡単にできるものではない。
■大事なのは技術ではなくそれを使いこなす人財
オルトフォンのプロダクトはSPUであれMCであれ、そしてConcordeであれ、全てに最先端の技術が盛り込まれている。ただし、技術だけではなくそこにいる人々のアイデアやパッションがあるからこそ、100年という長い年月の間、アナログの分野で発展し続けることができたのだろう。オルトフォンがオルトフォンであり続けられる理由。そんなことを垣間見た貴重な体験だった。