あらゆるDACをネットワークプレーヤー化
Roonにも対応。Sonoreのネットワークブリッジ「ultraRendu」は、その音も際立っていた
■情報量が上がってワンランク上の DACへ
端的にいうとultraRenduは、いままでUSB-DACをネットワークプレーヤー化できることはもちろん、音質を向上させることもできる製品と言える。まずはMac上でRoonを立ち上げ、RoonReadyモードでその音を試した。
まずはultraRenduにOSの入ったmicroSDカードを挿入する。Macと同じネットワークにultraRenduをLANケーブル経由で接続する。ここでultraRenduの電源を入れる。続いてMacの画面でWEBブラウザを起動して「www.sonicorbiter.com」を開くと、管理ページが表示される。ネットワークに接続されたultraRenduが見えるので選択すると、ultraRenduの設定画面が表示され、ここからMPD/DLNAやRoonReadyといったモードを選択できる。
まずはRoonを使うのでRoonReadyモードを選択すると、Mac上のRoonアプリから、通常のRoonReady機器と同様にultraRenduを出力先として選ぶことができる。後はRoonの通常の手順で再生ができた。
MacとUSB-DACをUSBケーブルで直接接続して再生した音と、ネットワーク経由でRoonReadyとして動くultraRenduから出力(Macの時と同じUSB-DACに接続)した音を比べてみたが、かなりはっきりと、ultraRenduを用いた場合の音質向上が実感できた。
ジャズヴォーカルは生き生きとして明瞭感があって声が聴こえやすくなる。全体的に音に厚みが増し、ドラムスのパンチ、ベースのリズム感がより躍動感を感じるものとなる。情報量が上がって音の歯切れがよくなり、ワンランク上のDACになったような感覚さえある。
次にultraRenduをDLNA/MPDモードにして、DLNAのレンダラーとして使ってみた。fidataのネットワークサーバーの音源を、fidata Music Appから操作して、ultraRenduで再生する
この時もやはり歯切れの良い音が印象的で、生き生きとした音楽表現が味わえた。透明感が高く、クラシックを聴いてもスケールの大きな表現をしてくれる。非常にレベルの高い音だと感じた。
ultraRenduはこのように、いまPCとつなげて使っているUSB-DACの音を向上させたい、あるいはUSB-DACをDLNAネットワークシステムの出力に使いたいという時にも使うことができる。