[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第240回】
【特別編】LUNA SEAレコード初期4作品一斉レビュー!アナログで振り返る結成30周年の軌跡
◇1994年「MOTHER」より「ROSIER」
「ROSIER」「TRUE BLUE」というLUNA SEAを世に知らしめたシングル曲を収録して発売された大ヒットアルバム。なので、このアルバム前後からLUNA SEAにハマり始めたという方も少なくないことだろう。
鉄板オープニング曲「LOVELESS」を筆頭に、ピックアップしたい曲だらけのアルバムだが、しかし1曲選ぶとなればアレしかないだろう。ネークストソーーン……「RO!SIER!」
当時からのファンにとっては「オリジナルプラケース入り初回限定盤」シングルとしてもおなじみ、説明不要問答無用の必殺曲だ。精密なアレンジと勢いありまくりな演奏が融合、構築美と破壊衝動が交錯し、緊張感溢れるサウンドとなっている。
レコーディングやミックスのバランスも良く、大体どんなオーディオで聴いてもかっこいい。当時にラジカセやウォークマンで聴いていた時も、改めてアナログ盤で聴いてみた今も、やっぱりかっこいい。やっぱりかっこいい!何故だか何らかのスタンドの類いを後方にぶん投げたくなってしまうレベルにかっこいい音だ!
というわけなのでMONTEREYのトーンコントロールでの調整もあまり必要はない。
少しだけTREBLEを上げてギターのエッジを強めてみたが、これくらいはもう本当にそのときの気分次第なところ。試聴時にはこの前後に収録されている「LOVELESS」「FACE TO FACE」も同じセッティングで聴いてみたが、同じく気持ちよく聴くことができた。おそらくアルバムを通して同じセッティングで満喫できることだろう。