[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第241回】
「ポタフェス2019冬」超個人的ベスト5発表!天王星の風騒ぐ 新たな時代に誘われて…
【第4位】いまどきアイテムはアプリとアップデートにも注目!
ポータブルプレーヤーの機能や使い勝手に対して、システムアップデートで改善されることへの期待はもう当然となっているが、今後はある程度以上の価格帯のBluetoothイヤホン&ヘッドホンにも、ファームウェアアップデート等でのそれがますます期待されるようになってくるだろう。
今回その期待に応えてくれてきたのが、Noble Audioの完全ワイヤレスイヤホン「FALCON」。完全ワイヤレスイヤホンにおけるヒットモデルであり、ヒットモデルだからこそ多くのユーザーからの様々な要望も集まっていることだろう。それに対するメーカーからの回答というわけだ。
それにFALCONは、尖った機能や個性を備えるタイプではなく「普通に完成度が高くて普通に音が良い」というモデル。なので、飽きることなく長く使ってくれるユーザーも多くなるはずだ。そうなった時こそ、ボタン配置や音質の調整でより自分にフィットさせていくことができるという、このアプリの真価がさらに発揮されることだろう。
なお先日にTwitter公式アカウントにて実施されていたアンケートのうち、例えば「次回のファームウェアアップデートにて、LEDの点滅仕様の変更を検討しております」の件については、その結果も反映しての変更が実際に行われるとのこと。ユーザーの方はまずはそちらに注目だ。
【第3位】全ケーブル付属で1万円な超ハイコスパアイテム
現在、コンパクトで価格も手頃なポータブルプレーヤーが充実しているが、とはいえ「音楽リスニングは基本スマホで」というユーザーもやはり多いことだろう。なので、そのスマホで音楽再生した際のサウンドクオリティを向上させられる、小型プレーヤーよりさらにコンパクトでお手頃価格なアイテムにも注目しておきたい。
というか改めて注目するまでもなく、すでに様々なアイテムが登場してきているのだが、注目するべきアイテムが今回もさらに追加された!というわけだ。
その手のアイテムのカタチとして、「音質重視でこれからも有線でいくぜ!でもできるだけ身軽にな!」という方に必要となるのが、スマホに接続できる超小型DAC/ヘッドホンアンプ。その分野で今回「お?よさげ」と思わせてきてくれた新製品がこちら、HIDIZ「S8 DAC」だ。
機能的には特に突出したところはなく、普通に十分な機能と性能を備えた超小型DAC/ヘッドホンアンプである。接続端子がUSB-CではなくmicroBだったりと残念なところもある。あるのだが……
しかし!USB-C、Lightning、microB、USB-Aすべての接続ケーブルが標準付属で税込1万円くらいの見込み!となれば話は変わってくる。Androidスマホ&タブレット、iPhoneにiPad、Mac含めてPC、ほとんどあらゆる機器との接続を標準でサポートし、そのためのケーブルも全部付属して1万円!
使い回しが効きまくるので、その時々で使い所を変えつつ、長らく使い続けることができるはずだ。そして例えば2年使うだけで月額換算はわずか400円ちょいに!そう考えたら本体側接続端子がmicroBだなんてのは、些細な話に過ぎなくなるだろう。