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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第241回】

「ポタフェス2019冬」超個人的ベスト5発表!天王星の風騒ぐ 新たな時代に誘われて…

公開日 2019/12/21 07:30 高橋 敦
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【第2位】ハイコスパを期待できそうな新登場イヤホンたち

さて、ここまでは中身の技術、アプリやファームウェアでの継続的サポート、超小型ポタアンといったところをピックアップしてきたが、主役はやっぱりイヤホンですよね?というわけでここでは、今回気になったコストパフォーマンスの高そうなイヤホン新モデルを一気に紹介!

まず目新しいブランドの製品として、NF AUDIO「NA1」をピックアップ。2万円前後という価格だけを見ればお手頃というほどではないが、価格対性能比は注目に値する。

見た目普通のイヤモニタイプでその印象通りというか期待以上にフィットしてくれて遮音性も良好

1テスラ以上の磁束密度のネオジムマグネットを2つ搭載する「デュアル磁気回路設計」によるドライバーの力が大きそうだが、高域のシャープさや中低域の速さを生かしたガツンとくるサウンドが印象的。音楽のバランスを崩すほどではない、心地よい微ドンシャリに仕上げられている。

振動板にかかる空気圧負荷を制御するアコースティック調整へのこだわりも感じさせるベントホール

さらにドライバーにおいては、ボイスコイルを両側リードとすることで振動板の分割振動を減少させているとのこと。ボイスコイルからの振動板へのリード線の処理は、このところ各社が工夫を凝らしてきているポイント。そこにしっかりと取り組んできているところも好印象だ。

ダイナミック型でもうひとつ、個人的に高まったのはOnkyo「E700 MkII」。

Mk1とはロゴの色が違う!(ロゴの色しか違わない!)

今後はワイヤレス版の展開もアリとのこと

こちら実は、「MkII」とは言っているが、その実態は2015年に発売され好評であったが生産停止となっていた「E700」を、ほとんどそのまま復活させたモデル!主なところでの変更点はONKYOロゴの色だけとのことだ。

E700は発売当時の価格が1万4,000円程度と非常にお買い得感のあるサウンドだったのが、このMkIIの価格は1万円ほどになる見込みというから嬉しい!そもそも「生産停止→新モデル」のサイクルが短すぎるのってどうなんだろう?定番と言えるロングセラー製品も増えてほしい!という想いもあったりするので…E700MkII、推したい!

同じく1万円程度が見込まれる新モデルとしては、まだ本当に試作機だというが、AZLA「AZEL」も好感触だった。

装着感の好き嫌いが出にくそうなシンプルなフォルム

音の出口の処理にもこだわりがありそう

ドライバー構成等の詳細は一切不明とのこと。ただ、ハウジング背面側にはガッツリと空気圧を逃していそうな空気孔が設けられており、ダイナミック一発もしくはダイナミックを含むハイブリッド構成な可能性が高そうだ。

ほどよく大柄な音像、それでいて全体にはすっきり感もあり、この試作機の時点で素性の良さは十分に感じられる。今回の展示で得たフィードバックをメーカーに戻し、それも反映して仕上げてもらうとのことなので、さらに良い音となった製品版を期待しておきたい。

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