[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第242回】
好きな人を “イヤホン沼“ に落としたい! 覚えておきたい「7つの魔法」
■ プレゼントには “高価すぎない” ものを
ライブ後の打ち上げはファミレスや居酒屋で行うことが多いですよね。すると周りは騒がしいですし、打ち上げでは話したいこともたくさんあるでしょうから、イヤホンの音に集中できる時間も限られてしまいます。
そこでイヤホンを「お持ち帰り」してもらって、家でじっくり聴いてもらうというのも効果的な手段のひとつです。プレゼントするわけですね。
あなたに経済的な余裕があったとしても、十万円もするようなイヤホンをプレゼントしようとするのはやめておくべきです。それは重いです。そもそも受け取ってくれないことが多いでしょうし、その場では表面的に喜んでくれるとしても、内心では引いてしまうかもしれません。
超高価なイヤホンを値段を隠して渡すのもNG。そんな隠し事は相手が沼に落ちてくれた場合にすぐ気づかれてしまいますし、せっかく沼に落ちてくれた相手と気まずくなってしまうなんて残念すぎますよね。どんな場合でも嘘や隠し事はやめましょう、信用を失います。
ましてやサイズを聞かれたりオーダーメイドなんて言われたら、相手が「え?プロポーズなの?」と誤解してしまうのも当然です。サードパーティのジャストサイズなイヤーピースまでセットで渡すとか、カスタムメイドイヤホンの購入クーポンを渡すとかは絶対にやめましょう。確実に引かれます。
■ 「いつもありがとう」
最後に心構えの話です。一緒にライブに行ってくれるようなカレ・カノジョ。きっとそのアーティストの話でいつも一緒に盛り上がってくれていますよね?
いつの間にかそれを、当然のことと思ってしまっていませんか?
そんなことはありません。共通の話題で一緒に盛り上がれるカレ・カノジョがいるということは、とても素晴らしい、そして特別なことなのです。そのカレ・カノジョはあなたにとってとても特別な存在なのです。だからこそイヤホンでもその人と盛り上がりたい、その喜びも共有したいと思うのです。
特別なその人への感謝を忘れずに接することこそ、イヤホンをおすすめするのにもいちばん大切で、その人の心にもいちばん響くことなのではないでしょうか?
いつも話を聞いてくれてありがとう。
今夜はイヤホンを聴いてくれてありがとう。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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