【特別企画】Macと相性抜群のスタイリッシュなデザインも魅力!
クリエイティブもエンタメも。BenQ渾身のデザイナーモニター「PD2725U」レビュー
■クリエイティブだけじゃない!、正確な色はエンタメでも大活躍
続いてHDMI 2.0端子に接続したApple TV 4Kで、映画やドラマを再生。映画『アリー/スター誕生』は、ラストシーンでアリーがオーケストラを背に熱唱するクライマックスのシーンが圧巻だ。スポットライトを受けて歌うアリーの肌は明るさのピークを丁寧に抑えながら、白飛びさせずに血色の良い肌の色と質感のリアリティを引き立たせた。
全体に明るさのムラがなく階調再現がとても柔らかくきめ細かい。暗部も引き締めつつ、アリーの頭髪、鈍く光るボーカルマイクのメタリックな質感、バックで演奏するギタリストの衣装のテクスチャーなど暗部のディテールを巧みに描き分ける。
Apple TV+のオリジナル作品『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』では、様々な色彩をエネルギッシュに再現してみせる。HDR対応ディスプレイが、明るく鮮やかな色を、余裕たっぷりにキャンパス全体に馴染ませ、コントラストのメリハリ、切れ味も十分だ。ベンキューの高いエンジニアリング技術の賜物だろう、まさしく“シアター品質”と評価すべき完成度の高さに、思わずのめり込みながら見入ってしまった。
次にApple TV 4KにBluetoothゲームコントローラーをつなぎ、今夏“後編”のアップデート配信が完了したばかりの本格派RPGゲーム『ファンタジアン』をプレイしてみる。本作は精細な4K品質のCGグラフィックスが大きな魅力だが、本機はそのダイナミックで力強い映像を、軽やかかつ躍動感豊かに再現。激しく動くキャラクターもシャープでノイズのチラつきがなく、深い奥行きを感じさせる映像空間に飲み込まれそうだ。
また、映画やゲームを楽しむディスプレイとしても、4Kテレビとはまた異なるプレミアムなデスクトップシアターの醍醐味を味わわせてくれる。ベンキュー「PD2725U」は、オーナーのクリエイティビティと好奇心を、大いに刺激してくれるプレミアムモニターといえるだろう。