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PR「基本ポイント」がしっかり作り込まれている

「初めての完全ワイヤレス」にオススメ! ケンウッド「KH-CRZ40T」実力チェック

公開日 2022/11/11 06:30 高橋 敦
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まず最初のポイントは、イヤホン本体から下にスティック部分を伸ばした「スティック・スタイル」を採用していること。この形のいちばんの特徴はシンプルに持ちやすさ。完全ワイヤレスイヤホンを使い始めるときの不安のひとつに「出し入れのときに落としやすそう」があるかと思う。丸くてコロッとしたフォルムのイヤホンだと特に不安だろう。コロッとしたイヤホンもちゃんとした製品なら形状や表面仕上げの工夫で滑り落ちにくくされていたりするが、スティック型ならそもそもの基本形状の時点で、つまみやすさや指の引っかかりを確保できているわけだ。

実際に装着したところ

続いてのポイントは、そのスティック型が操作性の面でも生かされていること。このイヤホンの再生やスキップ、音量調整の操作はタッチセンサー式だが、そのタッチセンサーはイヤホン本体の中央付近でのみ反応するようになっている。言い換えれば、スティック部にはいくら触ってもタッチセンサーは反応しない。

ということで、着け外しのときは中央部を避けて他の部分とスティック部分を持つように心がければ、勝手に再生開始されてしまったりなどの誤動作をおおよそ回避できる。スティックという持ち手部分があるからこその使いやすさだ。

なおそのタッチ操作も、左イヤホンの1回/2回/3回タップで再生・停止/音量ダウン/音量アップ、右イヤホンの1回/2回/3回タップで再生・停止/曲送り/曲戻しとシンプル。迷いなく操作できる。

充電ケースや防水性能もしっかりと基本ポイントをおさえた製品



充電ケースにおいて、バッテリー残量を示すLEDランプが4灯となっていて残量を十分に細かく把握できるのも、地味だが嬉しい基本ポイントだ。再生時間はイヤホン本体7.5時間+ケース充電22.5時間となっているので、単純計算だがLED1灯で5〜6時間分ほどと考えておき、それを目安に適時充電すればよいだろう。

充電ケースに本体を収納したところ

イヤホン本体、そして充電ケースのサイズ感は、正直に言えばやや大柄。だが重くはない。普段使っているバッグが大きめで容量に余裕がある方なら気にならないだろう。

またイヤホン本体の大柄さは耳をしっかり塞ぐことにもつながっている。本機はノイズキャンセリング機能を搭載していないが、普通に耳を塞ぐことでの耳栓的な遮音性は十分に確保できている。これも大切な基本ポイントだ。内部空気容量の確保、余計な響きを出さない肉厚さ・頑強さは、後述の低音再生の良好さにも貢献しているかもしれない。

あと付け加えるとすれば、イヤホン本体はIPX5防水仕様。「数分程度であれば大雨を被っても壊れない」くらいの防水性能が確保されているので、これも普段使いの安心さを与えてくれる基本ポイントと言える。

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