PR初搭載したANCも効果絶大。こだわりと手腕にプロも感服
やっぱりピヤホンは凄かった……。圧巻の迫力と没入感!AVIOT「TE-Z1PNK」は“最高完全ワイヤレス”の有力候補だ
圧倒的な没入感と迫力がすごい!ヘッドホンにも似た音楽性重視のリスニング体験
いよいよ、注目のサウンドについてレビューしていこう。なお、製品パッケージにはシリコンイヤーピースのXS/S/M/Lサイズ、ウレタンイヤーピースのS/Mサイズが同梱されているが、筆者が聴き比べてみたところ、サイズ選びが適正であれば、素材問わずサウンドは揃えられているようだ。
まずはプレーヤーをソニー製スマートフォン「Xperia 1 IV」とし、LDACコーデックで接続。LDACの設定は「音質優先(990kbks)」にして、最高音質の条件で聴き込んでみた。音源にはAmazon MusicのUltra HD(ハイレゾ)音源を使っている。
まず、YOASOBI「三原色」を試聴すると……その没入感と迫力に驚いた。イントロから、“音がクリア” なんて次元を余裕で超えたといえる、情報量たっぷりの鳴りで、そこにズシリとした弾力も兼ね備え、躍動感ある演奏空間が広がる。そして歌声は、高域の伸びやかさと同時に音の分離感があり、表現力も豊か。音数が多く、その音が浴びせかかるような迫力と、音楽世界に入り込める没入感が最高である。
宇多田ヒカル「あなた」では、歌声をただクリアに聴かせるだけでなく、音の厚みと伸びやかさを両立した再生力がさすがだ。ピアノは硬質さがなく、むしろ音の響きが質感よく空間に拡散する。情報量志向の引き締まったサウンドで、ドラムとベースの分離も完璧。曲中のオーケストラの音色も丁寧に表現される。
BTS「Dynamite」を聴くと、イントロのハイキーな歌声から、声のニュアンスまで伝わるほど情報量重視で再生し、空間が音楽で満たされて、どこまでもゴリゴリと抉るような重低音が空間で響いていく。
不思議な感覚だが、TE-Z1PNKで音楽を聴いていると、自分が今、イヤホンを装着して音楽を聴いているという事を忘れてしまう。この圧倒的な空気のボリュームを感じるようなリスニング体験は、どちらかというと、駆動力に余裕のあるハイエンドヘッドホンの領域だし、WA-Z1PNKのサウンドにも似ている。そして、ポータブル・オーディオ愛好家であれば、ハイエンドの有線イヤホンでも同じ体験をしているかもしれない。
プレーヤーをiPhoneに切り替えて、AACコーデックで接続し、Apple Musicのロスレス音源で試聴してみた。YOASOBI「三原色」、宇多田ヒカル「あなた」、Dynamite「BTS」の3曲とも、迫力たっぷりに没入感のあるサウンドで聴くことができた。この時点で完全ワイヤレスイヤホンとしては規格外ともいえる、ヘッドホン風のリスニング体験が味わえる。だが、やはり技術的な優位性として、TE-Z1PNKはLDACで接続した時の方が、音質面で伸び代が大きいという点は報告しておきたい。
ピヤホン6は高音質だけじゃない!オンリーワンの機能が揃った最高傑作だ
AVIOT「TE-Z1PNK」をレビューした感想は……やはり、“ピヤホン” は凄かった。
最大の賛辞を送るべきは、圧倒的な没入感と迫力を備えた音楽性に優れたバランスと、ヘッドホンさながらの音楽リスニング体験ではあるが、一歩引いて全体を振り返ってみると、他にも語るべき所は多数ある。
コアキシャル2wayドライバーによる音響設計、スリット+LEDというギミック感あるデザイン、ハイブリッド・アクティブノイズキャンセリングの音質に影響を与えない効果の高さ、『PSYCHO-PASS サイコパス』の3人のキャラクターを切り替えられるボイスガイダンス……どれひとつとっても、まさにオンリーワンの存在感を放っている。
そして、これらすべてをTE-Z1PNKという一つの製品として作り上げてしまった、ピエール中野氏とAVIOTの手腕に感服するばかりだ。
ピエール中野氏のファンや音楽好きの方から、ポータブル・オーディオ愛好家の方、最高の完全ワイヤレスイヤホンを選びたい方まで、AVIOT「TE-Z1PNK」はそれら全ての人が選ぶべき最有力候補モデルとして推薦しよう。
(協力:プレシードジャパン)