PR装着感も良好
重低音完全ワイヤレスイヤホン、JVC「XX」初のスティック型「HA-XC62T」登場! 1万円切り注目機の音質をチェック
この曲のようにアップテンポなポップスやロックを聴く場合、さらに低音を増したい人もいるかもしれない。そこでサウンドモードを「ベース」に変えたところ、足もとが安定して、ボーカルの肉付きも変化した。粘り強い弾力感のあるリズムの雰囲気も、これはこれで良い。XXシリーズらしい温かみのある低音を浴びながらしっかりと重低音を感じられる感覚がとても気持ちいい。
ヒラリー・ハーンの「パガニーニ:24の奇想曲 第24番」もサウンドモードを切り換えながら聴いてみた。バイオリンの音色を爽やかに楽しむならノーマル、ゆったりとした余韻の響きを愛でたいのであればベースもまたいい。再生する楽曲に合うモードを見つける楽しみ方と、あえてサウンドモードのミスマッチにも挑戦して、楽曲の異なる表情を引き出す楽しみ方の「どちらもアリ」だ。
動画視聴やビデオ通話に最適な「クリア」モード
残るひとつの「クリア」は、ダイアローグを引き立たせることに特化したサウンドモードだ。音楽リスニングに使うよりも、YouTubeのトーク系番組や、インターネットラジオによる外国語学習に真価を発揮した。もちろん通話音声の明瞭度もアップするので、ビデオ通話の用向きにもこのモードを積極的に使いたい。
なお、HA-XC62Tによる音声通話は内蔵マイクによる集音性能も安定していた。タフネスモデルの印象とはうらはらに、ハンズフリー通話やビデオ会議の際に人の声の繊細なディテールを届けてくれるワイヤレスイヤホンだ。
Netflixが配信するドラマ『ストレンジャー・シングス』もHA-XC62Tで視聴した。とても声の再現性に富んでいるイヤホンなので、物語を追いかけたいコンテンツの視聴にも最適だ。サウンドモードをベースにすると、アクション系ドラマの低音域の効果音が一段と迫力を増した。
最後にXXシリーズが誇るタフネスについても触れておきたい。夏の間は特にイヤホンを装着した状態で耳もとに汗をかくので、IP55相当の防水・防塵性能を備えているHA-XC62Tはとても頼もしい。
さらに、側面のXXロゴの部分に備えるラバープロテクターが、イヤホン本体を落下などの衝撃から保護する。耳に合うイヤーピースを選べばイヤホンはフィット感がかなり安定するので、一度装着したイヤホンが耳から落ちる心配はかなり少ないのだが、ケースから出し入れする際にうっかり手を滑らせることもある。高耐久性イヤホンは、使い込むほど有り難みが実感されるアイテムだ。
日常生活のあらゆる場面で、音質と使い勝手の安心感も得たい音楽ファンにHA-XC62Tを選んでほしい。
(提供:JVCケンウッド)