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PRシリーズ全モデルがDGPイメージングアワード2023を受賞!

リーズナブルな本格派グラフィック向けモニター、ASUS「PA279CRV」レビュー

公開日 2023/12/08 06:30 山田久美夫
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上部と左右のベゼルが目立たない画面部、コンパクトでスタイリッシュなシルバーのスタンド部の組み合わせですっきりした印象の外観。MacBookとのデザイン的な相性も抜群だ
実際にテストチャートや自分で撮影した作品を表示したり、LightroomやPhotoshopなどを使って画像処理を試したが、出荷時状態でも標準値に調整されているため、表示はとても自然だ。

もちろん色の誇張もなく、ハイエストライトからディープシャドーまで、実に自然で滑らかな階調を再現してくれる。また画面内の均一性も高く、全面をグレー表示しても、左右のフチがわずかに暗くなる程度で、通常使用では気にならないレベルだった。


試用にあたってソフトウェアキャリブレーションを実施し、出荷時の表示と目視で比較したが、プレキャリブレーションの精度は高く、ソフトウェアキャリブレーション前後の差は目視ではわからないレベルだ
人によっては、やや地味に感じるかもしれないが、作品作りに必要なのは、あくまでも標準的な表示環境。モニターでの偏差や誇張があってはならない。それこそがプロの使用に耐えるグラフィック向けモニターの条件であり、本機はきちんとその条件をクリアしており、安心して作業することができた。

一方、使い勝手の面では、やはり4K解像度による作業領域の広さがとても魅力的に感じた。普段WQHD(2560×1440)のモニターを使っているため、いつもなら重なっているウィンドウを切り替えながらの作業も、本機ならウィンドウを2つ並べて同時に表示できるため、作業効率の差は歴然だ。

LightroomやPhotoshopを使う際も、この作業領域の広さであれば、さまざまなツールを表示した状態でも編集用の画像も十分な大きさで表示できる。動画編集のように、タイムラインや2画面表示、多彩なツール表示が不可欠な編集作業であれば、作業時間に雲泥の差が出てくることは明白だろう。


画面上にグリッドを重ねて表示できる「QuickFit Plus」機能を備えており、撮影中に映像が画面からはみ出さないようにリアルタイムプレビュー可能なセンターマーカー、セーフティエリアなども搭載

次ページ手頃な価格ながらも必要十分なレベルでラインアップも充実

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