PRブランド初のフォームタイプとASMRタイプ
AZLAイヤーピースの新機軸!「SednaEarfit Foamax」&「SednaEarfit max ASMR」を徹底検証
AZLAが展開するイヤーピース“SednaEarfitシリーズ”から、シリーズ初のソフトフォームタイプ「SednaEarfit Foamax」とASMR専用設計「SednaEarfit max ASMR」がリリースされた。
どちらも「SednaEarfit MAX」(以下、MAX)の流れを汲む製品だが、その個性は全くの別物。前者はMAXから“究極の低刺激”のコンセプトを継承しつつ、それをブランド初のフォーム素材で提供してきたことが新しい。後者はASMRコンテンツにターゲットを絞った音質設計という点で尖っている。今回はこのAZLA新機軸のイヤーピースを、それぞれ詳しくチェックしてみよう。
まず「SednaEarfit Foamax」だがこちらは、従来のフォームタイプの弱みを解消し、強みはさらに伸ばす。そのような意図で開発されそれを達成したイヤーピースだ。
従来のフォームタイプの多くは「高い遮音性とフィット感の代わりに高域特性が落ちる」という特徴を持っている。元々フォームタイプが標準装備で、その特性込みで全体の音質が設計されているイヤホンであれば問題ない。しかしシリコンタイプが標準装備なイヤホンのイヤーピースを遮音性や装着感の改善を目当てにフォームタイプに交換する場合、その特性は扱いにくい要素だ。
そこでSednaEarfit Foamaxは、高域の減衰を抑え音の直進性を確保するため独自の内部設計を開発。サウンドステージの広さや音の鮮明さといった、従来のフォームタイプでは損なわれがちだった要素の維持に成功した。
フォームタイプの強みを伸ばすという部分では、遮音性と装着感のさらなる向上を実現。ポイントはより高い密度で遮音性を向上させるのと同時に反発力を最適化した、独自のフォーム素材だ。
耳に入れる前にむぎゅっと潰してから元の形に膨らむまでの復元時間について徹底研究。導き出した最適解「約30秒で復元」の特性をその独自フォーム素材に与え、耳道へのフィットをさらに高めた。それによって遮音性も装着感も引き上げられているというわけだ。表面には汚れ防止の超薄膜コーティングも実施している。
そのほか、軸の部分のメディカルシリコン素材とその軸と一体成形のハニカム構造コアレスワックスガードは、MAXで好評の仕様をそのまま継承。S/MS/M/ML/Lときめ細かなサイズ展開にも変わりはない。
さてSednaEarfit Foamax、その実際の装着感と音調は?今回は最新完全ワイヤレスとしてソニー「WF-1000XM5」、有線としてはMaestraudio「MA910SR」を用意して、シリコンタイプのMAXと比較チェックした。
装着感は、シリコンタイプとしては究極の低刺激であるMAXと比べてもやはりさらに快適。MからMLなどMAXより1サイズ上を装着しても窮屈さが全くない。ここは期待通りだ。
音の変化としては、高域が落ちることは確かになく、その上で低域のボリューム感が少し増す印象。従来のフォームタイプでは、密閉性の向上で低域がよく響き、高域が落ちることで相対的に低域側が強く聴こえる、その二重効果で低音が過剰に持ち上がるパターンがありがち。
だがこのイヤーピースは高域もしっかり維持されているので後者の効果は生まれず、低域の響きが過剰になることはないというわけだ。高域の主張と空間表現が持ち味のMA910SRと組み合わせても、その持ち味を損ねることがなかったのは特に好印象。
総じて、音調の変化は当然あるがしかし「シリコンタイプ同士での交換でも起こる程度の範疇の変化幅に収められている」といったところだ。音の変化を理由にフォームタイプを敬遠してきた方も、これなら再検討の価値アリだろう。
どちらも「SednaEarfit MAX」(以下、MAX)の流れを汲む製品だが、その個性は全くの別物。前者はMAXから“究極の低刺激”のコンセプトを継承しつつ、それをブランド初のフォーム素材で提供してきたことが新しい。後者はASMRコンテンツにターゲットを絞った音質設計という点で尖っている。今回はこのAZLA新機軸のイヤーピースを、それぞれ詳しくチェックしてみよう。
■目指すは“フォームタイプの弱みの克服”!「SednaEarfit Foamax」
まず「SednaEarfit Foamax」だがこちらは、従来のフォームタイプの弱みを解消し、強みはさらに伸ばす。そのような意図で開発されそれを達成したイヤーピースだ。
従来のフォームタイプの多くは「高い遮音性とフィット感の代わりに高域特性が落ちる」という特徴を持っている。元々フォームタイプが標準装備で、その特性込みで全体の音質が設計されているイヤホンであれば問題ない。しかしシリコンタイプが標準装備なイヤホンのイヤーピースを遮音性や装着感の改善を目当てにフォームタイプに交換する場合、その特性は扱いにくい要素だ。
そこでSednaEarfit Foamaxは、高域の減衰を抑え音の直進性を確保するため独自の内部設計を開発。サウンドステージの広さや音の鮮明さといった、従来のフォームタイプでは損なわれがちだった要素の維持に成功した。
フォームタイプの強みを伸ばすという部分では、遮音性と装着感のさらなる向上を実現。ポイントはより高い密度で遮音性を向上させるのと同時に反発力を最適化した、独自のフォーム素材だ。
耳に入れる前にむぎゅっと潰してから元の形に膨らむまでの復元時間について徹底研究。導き出した最適解「約30秒で復元」の特性をその独自フォーム素材に与え、耳道へのフィットをさらに高めた。それによって遮音性も装着感も引き上げられているというわけだ。表面には汚れ防止の超薄膜コーティングも実施している。
そのほか、軸の部分のメディカルシリコン素材とその軸と一体成形のハニカム構造コアレスワックスガードは、MAXで好評の仕様をそのまま継承。S/MS/M/ML/Lときめ細かなサイズ展開にも変わりはない。
■医療シリコンをうわ回る低刺激フィット。高音域もしっかりキープ
さてSednaEarfit Foamax、その実際の装着感と音調は?今回は最新完全ワイヤレスとしてソニー「WF-1000XM5」、有線としてはMaestraudio「MA910SR」を用意して、シリコンタイプのMAXと比較チェックした。
装着感は、シリコンタイプとしては究極の低刺激であるMAXと比べてもやはりさらに快適。MからMLなどMAXより1サイズ上を装着しても窮屈さが全くない。ここは期待通りだ。
音の変化としては、高域が落ちることは確かになく、その上で低域のボリューム感が少し増す印象。従来のフォームタイプでは、密閉性の向上で低域がよく響き、高域が落ちることで相対的に低域側が強く聴こえる、その二重効果で低音が過剰に持ち上がるパターンがありがち。
だがこのイヤーピースは高域もしっかり維持されているので後者の効果は生まれず、低域の響きが過剰になることはないというわけだ。高域の主張と空間表現が持ち味のMA910SRと組み合わせても、その持ち味を損ねることがなかったのは特に好印象。
総じて、音調の変化は当然あるがしかし「シリコンタイプ同士での交換でも起こる程度の範疇の変化幅に収められている」といったところだ。音の変化を理由にフォームタイプを敬遠してきた方も、これなら再検討の価値アリだろう。