PS3やPCオーディオをDLNAで楽しみたい! − 私的NAS導入記(前編)
■NAS内のライブラリがiTunesで再生できず…
さて次は、2階に移設した古いPowerBook G4を使った再生環境の構築にトライする。実は当初、PS3を音楽・動画兼用のネットワークメディアプレーヤーとして使おうと思っていたのだが、後述するネットワークのトラブルによって断念した。PS3はかなり騒音が大きいし、PCならばUSB-DACやDDCも豊富に用意されているので、音楽を聴くときにはPCを使った方が良い、と考え直したことも背景にある。
まずはPowerBookを立ち上げ、新たに設置した無線LANルーターにアクセス。その後NASをマウントする。ここまでは難なく完了した。
次に、このPowerBook内の既存ライブラリを使ってiTunesを立ち上げる。すると左カラムの「共有」部分にNASの名前が見えた。クリックするとライブラリも表示される。なお、もしNASが見えなかったら、環境設定の「共有」欄で「共有されているライブラリを検索する」にチェックが入っているか確認しよう。
とにかく、NASの名前が最初から見えているので「何だ、余裕じゃん」と思ってしまったのだが、適当な楽曲を選び、再生ボタンを押して数秒後、その考えが浅はかだったことを知ることとなった。何のエラーも表示されないが、再生が一向に始まらないのだ。
多分、楽曲ファイルのパスとライブラリデータが一致していないからだ。そう思って、ブラウザーからNASの管理画面に入り、メディアサーバー機能のデータベースを初期化して再構築。念のためメディアサーバー機能を再起動して、再度チャレンジしてみた。…だが、状況はまったく変わらず、プレイボタンを押しても、うんともすんとも言わない。せめて何らかのエラーが表示されたら対処のしようもあるのだが。
その後、ルーターやNAS本体の電源を入れ直したり、設定を見直してみたり、ファームウェアが最新かどうか確かめたりしたが、どうやっても再生できない。そもそもこのNASには、iTunesサーバー機能の設定機能が用意されておらず、これ以上はお手上げ、という状況になってしまった。とは言え、これは記者の環境固有の問題である可能性も高い。ネットの口コミ等を見ていても、「LS-CH1.0TL」で問題なくiTunesサーバー機能が利用できているという報告も多い。すべての環境でトラブルが発生するわけではないので、そこのところは誤解無きようお願いしたい。