PS3やPCオーディオをDLNAで楽しみたい! − 私的NAS導入記(前編)
■悪あがきで共有機能を色々試すが撃沈
iTunesの“”共有“機能でNAS内のライブラリが再生できないなら、ライブラリデータごと、1階のMacBookと共有してしまえば良いのではないか。言葉で書くとややこしいが、そう思い立ち、Optionキーを押しながらiTunesを立ち上げ、NAS上のライブラリファイルを選択。すると予想できたこととは言え、強制的にライブラリ更新が始まり、十数分後、ようやく「ミュージック」にNAS内のライブラリが表示された。もちろん再生することもできた。
だがこの方法では1階と2階でiTunesを立ち上げ直すたびにライブラリが更新され、そのたびに十数分待たされることになる(もっとも、この更新時間は楽曲数に比例するため、曲が少なければそれなりに有効な方法だ)。真空管アンプでは事前に電源を入れて真空管を暖めるということが行われるが、これには音質が良くなると言うメリットがある。ライブラリの更新には何のメリットもなく、単に時間がかかるだけ。短気な記者には耐えられそうもない。それに1階のMacは妻や子供も使うので、時間がかかりすぎると文句を言われるのは目に見えている。
そこで、この機能を使えばコンテンツ共有ができることは最初から分かっていたが、できればやりたくなかった方法を試してみた。いわば最終手段だ。1階のMacBookのiTunes共有機能をオンにして、2階のPowerBookのiTunesを立ち上げてみたのだ。
すると、iTunesの“共有”に1階のMacが表示され、NAS内のライブラリだけでなく、プレイリストまでがすんなりと表示された。再生を試してみると実にスムーズに行える。
だが当たり前のことだが、この方法では2階で音楽を聴くとき、1階のMacをあらかじめ立ち上げておかなければならない。手間はそれほど気にならないが、電気代が余計にかかるし、エコの時流にも反している。そもそもこの方法なら、1階のMacの内蔵HDDを増強したり、外付けUSBを接続しても同じことができるので、NASを導入した意味があまり無い。