HOME > レビュー > AirPlayで逆に分かりづらくなったワイヤレス音楽再生 − 本当に便利な方法はどれ?

AirPlayで逆に分かりづらくなったワイヤレス音楽再生 − 本当に便利な方法はどれ?

公開日 2011/03/08 19:38 編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

(3)Apple TVからPC/MacのiTunesライブラリにアクセス。iTunesからの転送を指示して再生
 (NAS→Mac→Apple TV→アンプ)

Apple TVからもPC/MacのiTunesライブラリにアクセスすることが可能だ。基本的にテレビ画面を見ながら操作するので、テレビとApple TV、PC/Macの電源が入っており、なおかつPC/MacのiTunesが立ち上がっている必要がある。また、iTunesライブラリは「ホームシェアリング」をONにしておかないとApple TVから閲覧できない。

映画を観るならまだしも、音楽を聴くためにテレビを付けておく必要があるのは少し面倒だし、エコという観点からもあまり褒められた話ではない。だがこれらの条件さえ呑み込めば、Apple TVの付属リモコンがシンプルで使いやすいこともあり、便利に使えるはずだ。

ただし楽曲数が多くなってくると話は別。楽曲リストのスクロール自体は非常に高速なので、目当ての楽曲を探すのはさほど難しくはないが、より便利に曲を探すには、やはり検索を使いたくなってくる。だが、付属リモコンではアルファベットの入力しかできず、検索機能は大きく制限がかかっている。これは大きなウィークポイントだ。

日本語で検索を行うにはiOSデバイスを使って、Remote Appを使用する必要があるのだが、そもそもiOSデバイスを持っていないという方もいるだろうし、使いたいときに家族がiOSデバイスを占有しているといった状況も考えられる。

さらに言うと、Apple TVをiOSのRemote Appで操作し、そこからPC/MacのiTunesライブラリにアクセスして楽曲を選んで再生、などという使い方をしていると、何が何やらわからなくなり、かなり頭が混乱してくる。これも前に指摘したとおり、似ているのに微妙に異なる機能を、酷似したUIで提供していることに根本原因がありそうだ。

次ページiOSデバイスからAirPlayで直接ストリーミング

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック: